認知症検査のMMSEとは?
介護について知りたい
先生、『MMSE』ってよく聞くんですけど、どんな検査ですか?
介護の研究家
良い質問ですね。『MMSE』はMini-Mental State Examinationの略で、認知症の疑いがある方を対象に行われる検査のことです。11問の簡単な質問で構成されていて、30点満点で評価します。
介護について知りたい
へえー、11問だけの質問でわかるんですか?どんな質問をするんですか?
介護の研究家
例えば、「今日は何年何月何日ですか?」といった見当識に関する質問や、「これから言う3つの言葉を言ってみてください」といった記憶力に関する質問などがあります。これらの質問を通して、認知症かどうかを判断する指標の一つとして使われています。
MMSEとは。
「MMSE」とは、認知症の疑いがある方を対象に行われる、簡単な質問による認知機能検査です。11の質問からなり、時間や場所の認識(見当識)、記憶力、計算能力、言葉の理解や表現能力、図形を扱う能力などを評価します。30点満点で採点され、その結果が認知症の診断の重要な指標の一つとなります。
MMSEの概要
MMSE(Mini-Mental State Examination)は、認知機能を評価するための簡易的な検査です。30点満点で、記憶力や見当識、計算力、言語力、空間認識力など、認知機能の様々な側面を評価します。
MMSEは、短時間で実施できること、特別な器具や設備を必要としないことから、医療機関だけでなく、訪問看護や介護の現場でも広く用いられています。
MMSEはあくまでもスクリーニング検査であり、この検査だけで認知症と診断されるわけではありません。MMSEの結果を参考に、医師による診察や詳細な検査が行われます。
MMSEの内容と評価方法
MMSEは、「見当識」「記憶」「計算力」「言語」「視空間認知」といった認知機能を、30点満点で評価する検査です。
具体的には、「今日は何年何月何日ですか?」といった質問に答えたり、簡単な計算問題を解いたり、図形を模写したりします。
それぞれの設問に対する正答状況に応じて点数が与えられ、合計点数が低ければ低いほど認知機能の低下が疑われます。
例えば、「今日は何曜日ですか?」という質問に正答できれば1点、「100から7を順番に引いてください」という質問に5回連続で正答できれば5点といった具合です。
検査時間は10分程度と短く、特別な設備も必要ないため、広く普及している検査方法と言えるでしょう。
MMSEでわかること・わからないこと
MMSEは認知機能を評価する検査ですが、万能ではありません。
MMSEでわかることは、主に認知機能の低下があるかどうか、ある場合はどの程度のレベルかということです。具体的には、見当識、記憶力、計算力、言語理解、視空間認知などの項目を評価し、総合点で判断します。
しかし、MMSEだけでは認知症の種類を特定することはできません。認知症にはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症など様々な種類があり、それぞれ症状や進行が異なります。また、認知機能の低下が必ずしも認知症を意味するわけではありません。加齢による物忘れや、うつ病、ストレスなどが原因で認知機能が低下する場合もあるため、MMSEの結果だけで安易に判断することはできません。
MMSEはあくまでもスクリーニング検査であり、認知機能低下の疑いがある場合は、より詳細な検査や専門医の診断が必要となります。
MMSEを受ける際の注意点
MMSEは、あくまでも認知機能のスクリーニング検査であることを理解しておくことが重要です。30点満点ですが、年齢や教育歴によって点数が変動しやすいという特徴があります。そのため、MMSEだけで認知症の確定診断はできません。
また、検査を受ける前に、睡眠不足や体調不良など、パフォーマンスに影響を与える可能性のある要素を医師に伝えてください。普段服用している薬がある場合は、その旨も必ず伝えてください。検査の結果は、診断の参考資料の一つとして活用されます。
MMSEの結果と今後の見通し
MMSEの結果は、認知機能の低下度合いを示す指標となり、今後の見通しを立てる上で重要な手がかりとなります。
一般的には、30点満点中23点以下で認知症の疑いがあるとされ、点数が高いほど認知機能が保たれていると判断されます。ただし、年齢や教育歴によっても点数が変動することや、一度の検査だけで判断を下すことはできない点に注意が必要です。
MMSEの結果を踏まえ、医師は日常生活における具体的な問題点や、他の検査結果なども総合的に判断し、診断や治療方針を決定します。また、必要に応じて、より詳細な検査や専門医療機関への紹介が行われることもあります。
認知症は早期発見・早期治療が重要とされています。MMSEの結果が芳しくなかった場合でも、医師や専門家の指示に従い、適切な治療やケアを受けることで、症状の進行を遅らせたり、生活の質を維持したりすることが期待できます。