高齢者の微熱、見逃さないで！
介護について知りたい
先生、微熱って何度くらいのことですか？
介護の研究家
一般的には37℃以上38℃未満の体温を指すよ。でも、大切なのは年齢によって、平熱や熱の出方が違うことを覚えておくことだね。
介護について知りたい
年齢によって違うんですか？
介護の研究家
そうなんだ。例えば、高齢者の方の場合は、体温調節機能が低下しているため、微熱でも注意が必要になるんだよ。
微熱とは。
介護の場面で耳にする「微熱」とは、平熱よりも少しだけ高い37℃以上38℃未満の体温のことを指します。ただし、年齢や時間帯によって体温は変化しやすく、一概には言えません。特に高齢の方は発熱しにくい傾向があるため、微熱であっても注意深く観察することが重要です。
微熱とは？
一般的に、37.5℃以上の体温を「発熱」と呼びますが、高齢者の場合、平熱が低い方が多いため、37.0℃台前半でも発熱と捉えることがあります。 特に、普段から体温の低い方が37.5℃以上の発熱をした場合は、注意が必要です。 微熱だからといって安易に考えず、高齢者の体調変化には注意深く観察することが大切です。
高齢者にとって微熱が危険な理由
加齢に伴い、私たちの体の機能は徐々に低下していきます。これは免疫機能にも当てはまり、高齢者は若い世代に比べて感染症にかかりやすく、また重症化しやすい傾向にあります。
一般的に発熱は、体内に侵入した細菌やウイルスと闘っているサインとして現れます。しかし高齢者の場合、この免疫反応が鈍くなることがあります。そのため、明らかな発熱として認識されず、微熱という形で現れることがあるのです。
一見、大したことのない微熱だからと安易に考えてはいけません。高齢者にとって、微熱は肺炎や尿路感染症など、命に関わる病気のサインである可能性もあるのです。
微熱の原因を探る
高齢者にとって、わずかな体温の変化は、重大な病気のサインである可能性があります。一般的に、37.5度以上の発熱を「発熱」と呼びますが、高齢者の場合は、37度台前半の微熱でも注意が必要です。
高齢者の微熱は、一見、加齢による体力の低下や、一時的な体調不良と片付けられがちです。しかし、その背後には、肺炎、尿路感染症、脱水症状など、命に関わる病気が潜んでいる可能性も考えられます。
特に、免疫力が低下している高齢者は、これらの病気に罹患しても、典型的な症状が出にくいことがあります。そのため、微熱が続く場合は、自己判断せずに、早めに医療機関を受診することが重要です。
微熱時の対処法
高齢者の場合、わずかな体の変化が大きな病気のサインであることがあります。特に、37度台前半の微熱でも、注意が必要です。
高齢者が微熱を感じたら、まずは安静にして様子を見ましょう。水分補給も重要です。脱水症状を防ぐために、こまめな水分摂取を心がけましょう。ただし、無理に食事を摂る必要はありません。食欲がない場合は、無理強いせず、消化の良いものを少量ずつ食べるようにしましょう。
市販の解熱鎮痛剤を使用する場合は、医師や薬剤師に相談の上、用法・用量を守って服用してください。自己判断での使用は危険です。
微熱が続く場合や、他に症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。自己判断で放置すると、病状が悪化することがあります。
日頃の健康管理の重要性
高齢になると、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなると同時に、病気のサインも分かりにくくなります。例えば、通常なら発熱を伴うような感染症でも、高齢者の場合、微熱で済んでしまうケースも少なくありません。
このような場合、日頃から健康状態をチェックしておくことが非常に重要になります。具体的には、体温、脈拍、血圧などを毎日同じ時間に測定し、記録しておきましょう。また、体重の変化にも注意し、急激な減少が見られる場合は、医師に相談するようにしましょう。
さらに、食事、睡眠、運動など、基本的な生活習慣を整えることも大切です。バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠時間を確保し、適度な運動を習慣づけるようにしましょう。
日頃から自身の健康状態を把握しておくことで、小さな変化に気づくことができ、早期発見・早期治療に繋がります。高齢者ご自身はもちろんのこと、ご家族や周囲の方も、日頃の健康管理の重要性を意識し、健康的な生活をサポートしていきましょう。