介護が必要になったら？介護利用型軽費老人ホームとは

介護が必要になったら？介護利用型軽費老人ホームとは

介護利用型軽費老人ホームってどんなところ？

介護利用型軽費老人ホームは、比較的安い費用で介護サービスを受けながら生活できる施設です。身体機能の低下や認知症などにより、在宅での生活が難しくなった方が入居しています。

ここでは、食事や入浴などの日常生活のサポートを受けながら、必要に応じて施設内で介護保険サービスを利用することができます。そのため、自宅での介護に不安を感じている方や、より手厚い介護が必要になった方にとって安心できる住まいです。

どんな人が入居できるの？

介護利用型軽費老人ホームは、原則として60歳以上で、身体上または精神上に介護が必要な方が入居対象です。要介護認定を受けており、要支援2以上の状態であることが条件となります。介護の程度や、入居を希望する施設によって、入居できる要介護度が異なる場合もあるので注意が必要です。例えば、要介護3以上でないと入居できない、といった施設もあります。

また、自立して生活できる方や、医療的なケアが必要な方は入居できません。自立して生活できる方は、他の高齢者向け住宅を検討する必要がありますし、医療的なケアが必要な方は、介護老人保健施設など、より手厚い介護サービスを提供している施設を検討する必要があります。

入居を検討する際は、施設のパンフレットやホームページなどで、入居資格やサービス内容などを確認するようにしましょう。また、実際に施設に見学に行き、雰囲気やスタッフの対応などを確認することも大切です。見学の際には、疑問点や不安な点を積極的に質問し、納得のいくまで説明を受けるようにしましょう。

費用はどれくらいかかる？

介護利用型軽費老人ホームの費用は、大きく分けて「住居費」「食費」「介護サービス費」の3つに分類されます。

住居費は、部屋の広さや設備によって異なり、一般的には月額数万円が相場です。食費も同様に、提供される食事の内容や回数によって変動しますが、月額数万円程度が一般的です。

介護サービス費は、利用する介護サービスの種類や時間数によって大きく異なります。要介護度が高いほど、必要な介護サービス量も増えるため、費用も高額になる傾向があります。介護保険が適用されるため、実際の自己負担額は費用の1～3割程度となります。

これらの費用の他に、日常生活で必要となる日用品費や医療費などが別途発生します。施設によっては、これらの費用をまとめて支払うことができる「月額利用料」が設定されている場合もあります。

入居前に、費用の内訳や支払い方法について施設に確認しておくことが大切です。

メリット・デメリットは？

介護利用型軽費老人ホームは、比較的費用を抑えながら、介護サービスを受けられる施設として注目されています。しかし、いざ入居を検討するとなると、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切です。

まずメリットとしては、費用が比較的安い点が挙げられます。他の介護施設と比べて、入居一時金や月額利用料が抑えられている場合が多いです。また、介護サービスが充実しているのもメリットです。施設内には介護職員が常駐しており、食事、入浴、排泄などの介助を受けることができます。さらに、生活の場が確保される安心感も魅力です。住み慣れた自宅を離れることに不安を感じる方でも、施設で安心して生活を送ることができます。

一方、デメリットとしては、施設の数が限られている点が挙げられます。そのため、希望する施設に入居できない場合もあります。また、入居条件が厳格な場合もあります。要介護度や健康状態によっては、入居を断られる可能性もあります。さらに、プライバシーが制限されると感じられる方もいるかもしれません。個室であっても、他の入居者との共同生活となるため、ある程度の制限は避けられません。

このように、介護利用型軽費老人ホームにはメリットだけでなくデメリットもあります。入居を検討する際は、費用やサービス内容だけでなく、デメリットもよく理解した上で、自分にとって最適な選択をするようにしましょう。

自分に合った施設の見つけ方

いざ、介護が必要になった時、そして施設への入居を検討し始めた時、多くの方が「どこを選べば良いのかわからない」という不安を抱くのではないでしょうか？
介護利用型軽費老人ホームは、比較的費用を抑えながら、介護サービスを受けられる施設として人気があります。しかし、施設によって雰囲気やサービス内容、費用はさまざまです。そこで今回は、数ある施設の中から、自分にぴったりの施設を見つけるためのポイントをご紹介します。