介護が必要になったら?申請から認定までを解説
介護について知りたい
先生、「要介護認定申請」って、何ですか?
介護の研究家
良い質問だね!介護が必要な人が、介護保険のサービスを受けるために、どれくらい介護が必要か審査してもらうための申請のことだよ。例えば、おじいちゃんがお風呂に入れない時など、介護が必要な状況を想像してみて。
介護について知りたい
なるほど。じゃあ、おじいちゃんが介護が必要になったら、市役所に申請に行くってことですか?
介護の研究家
その通り!市町村に申請に行くと、どれくらい介護が必要か調査してくれるんだ。そして、その結果に基づいて、介護保険サービスを受けられるか、そしてどの程度のサービスを受けられるかが決まるんだよ。
要介護認定申請とは。
介護保険サービスの利用を希望する場合、被保険者はまず「要介護認定申請」を行う必要があります。これは、介護の程度に応じて必要なサービス量を決定するための「要介護度」を認定してもらうための手続きです。申請先は市町村役場となります。
要介護認定申請とは?
介護が必要だと感じたら、まずは要介護認定の申請を行いましょう。要介護認定申請とは、介護保険制度を利用するために必要な手続きのことです。
この申請を行うことで、どの程度の介護が必要な状態なのかを審査してもらうことができます。
申請は、本人や家族だけでなく、ケアマネージャーなど代理の人でも行うことができます。
申請が必要なケースは?
介護が必要となる状況は人それぞれ異なり、「これは介護が必要なのか?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。介護保険サービスを利用するには、要介護認定の申請を行い、要支援・要介護状態と認定される必要があります。
では、具体的にどのような場合に申請が必要となるのでしょうか? 日常生活を送る上で、食事、入浴、排泄、着替え、移動などの動作に支障が出てきた場合が該当します。
例えば、
* 一人で食事をとることが難しい
* 入浴中に転倒しそうになる
* トイレに行くのが間に合わなくなる
* 衣服のボタンを留めるのが困難
* 一人で外出するのが不安
といった状況が65歳以上の方に見られる場合は、介護保険サービスの利用を検討し、申請を検討してみましょう。
また、65歳未満の方でも、病気や怪我などが原因で介護が必要になった場合は、申請を行うことができます。
介護の必要性は人によって感じ方が異なります。少しでも「困った」「大変だ」と感じたら、一人で抱え込まず、お住まいの市区町村の窓口や、地域包括支援センターなどに相談することをおすすめします。
申請手続きの流れ
介護が必要だと感じたら、まずはお住まいの市区町村への申請が必要です。申請手続きは一見複雑に見えますが、一つずつ確認していきましょう。
まず、申請書類を入手する必要があります。これは、市区町村の窓口やホームページから入手できます。介護保険の申請書類は、全国共通の様式ですので、どの地域でも同じように手続きを進めることができます。書類の内容は、申請する方の氏名や住所などの基本情報の他に、現在の健康状態や日常生活での困りごとなどを記入する欄があります。
記入した申請書類と、介護保険の被保険者証、健康保険証、印鑑などの必要書類を持って、市区町村の窓口に提出します。この際、代理の方が申請を行うことも可能です。代理で申請を行う場合は、委任状などの書類が必要になりますので、事前に確認しておきましょう。
申請書類を提出すると、後日、市区町村の職員による訪問調査が行われます。訪問調査では、実際に申請者の方と面談し、日常生活でどの程度の介護が必要なのかを詳しく評価します。
訪問調査の結果や提出された書類、主治医の意見書などを元に、介護認定審査会において、要介護認定の審査が行われます。
審査の結果は、申請から原則30日以内に通知されます。要介護認定には、要支援1・2、要介護1~5の7段階があり、どの段階に認定されるかによって、利用できる介護サービスの内容や量が異なります。
申請に必要な書類と入手方法
介護保険の申請には、いくつかの書類を揃える必要があります。
まず、必ず必要なのが「介護保険認定申請書」です。この申請書は、お住まいの市区町村の窓口やホームページで入手できます。
次に、「医療機関の診断書または意見書」が必要となります。これは、主治医に記入してもらう必要がありますので、事前に病院へ連絡し、必要な手続きや費用を確認しておきましょう。
また、健康保険証のコピーも必要です。これらの書類に加えて、市区町村によっては、印鑑や介護保険料の納付状況が確認できる書類などが必要となる場合があります。
申請に必要な書類は、お住まいの地域や状況によって異なる場合がありますので、必ず事前に市区町村の窓口やホームページで確認するようにしてください。
認定結果が出るまでの期間とその後
介護保険の申請を行ってから、認定結果が出るまでは原則として30日以内とされています。ただし、申請が集中する時期などは、審査に時間を要し、結果が出るまでに1ヶ月以上かかる場合もあるため、余裕を持って申請する必要があります。
認定調査の結果、要介護認定を受けた場合は、認定の有効期間は原則として6ヶ月です。ただし、介護の必要度が大きく変化した場合などは、認定の有効期間内でも更新の申請を行うことができます。
一方、要支援認定または非該当(自立)となった場合は、市区町村から介護保険以外のサービスの紹介や、地域包括支援センターなどの相談窓口の情報提供が行われます。
いずれの場合も、認定結果が出たら、ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談し、自分に合った介護サービス計画(ケアプラン)を作成してもらうことから始めましょう。