福祉用語について 早期離床のススメ:寝たきり防止で回復を促進 「早期離床」とは、手術やケガ、病気の後、できるだけ早くベッドから出て身体を動かすことをいいます。従来は安静にすることが回復への近道と考えられていましたが、近年では、長期間の安静は筋力低下や心肺機能の低下、血栓症などのリスクを高めることが分かってきました。早期離床は、これらのリスクを減らし、回復を早めるだけでなく、日常生活への復帰をスムーズにする効果も期待できます。 2024.06.08 福祉用語について
高齢者の健康のために 介護における運動療法: その効果と種類 運動療法とは、病気の治療や予防、機能回復、健康維持などを目的として、計画的に運動を行う療法のことです。介護の現場では、加齢や病気によって身体機能が低下した高齢者の自立支援、生活の質(QOL)向上などを目指して、積極的に取り入れられています。 2024.06.07 高齢者の健康のために
福祉用語について 介護と跛行:その原因と対応 「跛行(はこう)」とは、歩行時に痛みや違和感があるため、スムーズに歩くことができない状態を指します。具体的には、片足をかばって歩いたり、足を引きずったりするなど、様々な歩き方の異常が見られます。跛行はそれ自体が病気ではありませんが、関節疾患、神経疾患、筋肉や腱の異常など、様々な原因によって引き起こされる症状です。そのため、跛行が見られる場合は、安易に判断せず、原因を特定し適切な対処を行うことが重要です。高齢者の場合、加齢に伴う筋力低下や関節の変形なども跛行の原因となることがあります。介護の現場では、跛行の原因を理解し、日常生活でのサポートや適切なリハビリテーションを提供することで、高齢者の生活の質を維持・向上に努める必要があります。 2024.06.08 福祉用語について
高齢者の健康のために 介護の現場で役立つ「口すぼめ呼吸」とは? 「口すぼめ呼吸」とは、その名の通り、口をすぼめて息をゆっくりと吐き出す呼吸法のことです。息を吸う時は鼻から、吐く時は口をすぼめて、時間をかけてゆっくりと行うのがポイントです。この呼吸法は、高齢者の方や呼吸器疾患のある方など、呼吸機能が低下している方の息苦しさを和らげる効果が期待できます。介護の現場でも、日常生活の様々な場面で取り入れることができます。 2024.06.07 高齢者の健康のために
福祉用語について 脳卒中後のリハビリ:共同運動を理解する 共同運動とは、意識せずに体が自動的に動く現象のことです。例えば、歩行時に腕を振ったり、片方の手を握ると反対側の手も握ってしまうなど、無意識に起こる動きが共同運動です。 脳卒中になると、この共同運動が過剰に現れたり、逆に全く出なくなったりすることがあります。これは、脳が損傷を受けたことで、体の動きをコントロールする神経回路に影響が出てしまうためです。そのため、リハビリでは、これらの共同運動をコントロールし、日常生活で支障なく動けるようにしていくことが重要になります。 2024.06.07 福祉用語について
福祉用語について 歩行を支える頼れる味方:歩行器 加齢や病気、怪我などにより歩行が困難になった場合、歩行をサポートし、自立した生活を支援してくれるのが歩行器です。 今回は、歩行器の役割や種類、選び方のポイントなどについて詳しく解説していきます。 歩行器は、体を支えるためのフレームと、地面に接するグリップや脚部で構成されています。 使用する方の状態に合わせて、高さや重さを調節できるようになっているものが一般的です。 歩行器と聞いてまず思い浮かぶのは、フレーム部分が四角く囲まれたタイプの固定型歩行器ではないでしょうか。 これは、安定性に優れており、主に室内での使用や、歩行訓練などに適しています。 一方、歩行器の前方に車輪が付いたタイプは歩行車と呼ばれ、よりスムーズな歩行をサポートします。 屋外での使用にも適しており、買い物などにも活用できます。 歩行器は、介護保険の適用対象となる場合があります。 必要な場合は、医師やケアマネージャーに相談してみましょう。 2024.06.07 福祉用語について
介護施設の種類について 介護老人保健施設とは?:在宅復帰を目指すための支援 介護老人保健施設は、病院での治療を終えた後も、すぐに自宅での生活に戻ることが難しい高齢者のための施設です。在宅復帰を目指すという大きな目標を掲げ、医師による医学管理の下、看護・介護サービス、リハビリテーション、日常生活のサポートなどを総合的に提供しています。 利用者一人ひとりの状態や目標に合わせて、必要なサービスを組み合わせ、心身機能の維持・向上を図りながら、自宅での生活を再び送れるように支援していくことが、介護老人保健施設の大きな役割と言えるでしょう。 2024.06.08 介護施設の種類について
福祉用語について もう片方の手で未来を描く、利き手交換のススメ 利き手交換とは、文字を書く、箸を持つ、ボールを投げるなど、普段利き手で行っている動作を、意図的に逆の手で行うようにすることを指します。一見、単なる訓練や挑戦のように思えるかもしれませんが、脳科学の観点からも注目されている興味深い取り組みです。 2024.06.08 福祉用語について
福祉用語について 介護の基礎知識:更衣の意味と重要性 更衣とは、文字通り「衣服を更(あら)たにする」、つまり着替えのことを指します。介護における更衣は、単に衣服を替えるだけでなく、利用者の清潔を保つ、快適さを提供する、そして尊厳を尊重するといった、非常に重要な意味を持つ行為です。 2024.06.07 福祉用語について
福祉用語について 介護の専門職!言語聴覚士の仕事内容とは? 言語聴覚士は、ことばによるコミュニケーションに問題を抱える人々を支援する専門職です。病気や事故、発達上の問題など、様々な理由で「話す」「聞く」「読む」「書く」といったコミュニケーション能力に困難を抱える人々に対し、専門的な知識や技術を用いて支援します。具体的には、個別の状態を評価し、それぞれのニーズに合わせたリハビリテーション計画を作成し、訓練を行います。また、患者さんのご家族へのサポートや、社会復帰に向けたアドバイスなども行います。 2024.06.07 福祉用語について
福祉用語について 「義肢装具士」ってどんな仕事? 義肢装具士は、事故や病気などで手足を失った方や、生まれつき手足に障がいのある方に対して、義肢や装具を作製・修理・調整する仕事です。患者様一人ひとりの身体の状態や生活の要望を丁寧にヒアリングし、最適な義肢装具を提供することで、患者様の社会復帰や生活の質向上をサポートします。 具体的な仕事内容は、義肢や装具の設計・製作から、装着訓練、調整、修理、アフターケアまで多岐にわたります。 義肢とは、失われた手足の機能を補うためのものです。一方、装具は、残存機能をサポートしたり、変形を矯正したりするために用いられます。例えば、足を骨折した際に使用するギプスなども装具の一種です。 義肢装具士は、医師や理学療法士などの医療従事者と連携しながら、患者様にとって最適な義肢装具を提供します。そのため、医療分野に関する知識や技術はもちろんのこと、患者様と向き合うコミュニケーション能力も求められます。 2024.06.08 福祉用語について
介護サービスについて 作業療法って?:日常生活を取り戻すためのリハビリ 「作業療法」という言葉を耳にしたことはありますか? 病気や怪我、あるいは加齢によって日常生活に支障が出てしまった方が、再び自分らしく生活できるようになるために行うリハビリテーションです。 身体機能の回復はもちろんのこと、「やりたいこと」を実現するための工夫や練習にも力を入れている点が大きな特徴です。例えば、食事や着替え、入浴などの基本的な動作や、仕事、趣味、家事といった活動を通して、心身ともに健康な状態を目指します。 2024.06.08 介護サービスについて
福祉用語について 介護の鍵は『残存機能』にあり! 「残存機能」。介護の現場で頻繁に耳にする言葉ですが、具体的にどのような意味を持つのでしょうか? これは、加齢や病気、障がいなどによって何らかの低下があっても、まだ自分でできる力のことを指します。例えば、歩行が困難になってきたとしても、杖を使えば歩ける、車椅子に移乗することはできるといった能力です。 重要なのは、残存機能は人それぞれ異なるということです。これまでの生活習慣や置かれている環境、そして個性によって大きく変化します。そのため、画一的なサポートではなく、その人らしい生活を送るための、その人に合った介護が求められるのです。 2024.06.08 福祉用語について
介護サービスについて 介護の専門職OTってどんな仕事? OTとは、Occupational Therapist(作業療法士)の略称です。 病気や怪我、障がいの影響で日常生活や仕事、趣味などの活動に制限のある人に対して、その人らしい生活を送れるように支援する専門職です。 具体的には、身体機能や精神機能の回復を促すためのリハビリテーションや、生活動作の練習、環境調整、福祉用具の選定・指導、社会参加の支援など、幅広い業務を行います。 OTは、医療・福祉・教育など様々な分野で活躍しており、病院や介護施設、リハビリテーションセンター、訪問看護ステーション、学校、行政機関などに勤務しています。 2024.06.08 介護サービスについて
在宅の介護について 自宅で安心ケア:訪問看護のススメ 病気や障がいを抱えていても、住み慣れた自宅で安心して療養生活を送りたい。 そんな願いを叶えるのが訪問看護です。訪問看護とは、看護師や理学療法士などの医療専門家が、定期的に自宅を訪問し、医療的なケアやリハビリテーションを提供するサービスです。病院に行くことが難しい方や、退院後も自宅で安心して療養を続けたい方にとって、心強い味方となります。 2024.06.07 在宅の介護について
介護サービスについて 介護予防通所介護のススメ:元気に過ごすためのデイサービス - 介護予防通所介護とは? 介護予防通所介護は、要支援1・2の方や、要介護状態になることを予防したい方が利用できるデイサービスです。 運動やレクリエーション、食事や入浴などを通して、心身機能の維持・向上、閉じこもりの予防、生活の質向上などを目指します。 2024.06.08 介護サービスについて
高齢者の病気について 見えにくい障害「高次脳機能障害」を理解する 高次脳機能障害とは、脳卒中や頭部外傷など、脳に損傷を受けた後に起こる障害です。記憶障害や注意障害、遂行機能障害など、認知機能にさまざまな問題が生じ、日常生活や社会生活に支障をきたします。 外見からは分かりにくいため、周囲の理解が得られにくいという現状があります。しかし、目に見えないからこそ、本人にとっては深刻な悩みを抱えているケースが多く、周囲のサポートが非常に重要となります。 2024.06.07 高齢者の病気について
福祉用語について 介護の基礎知識:脊髄損傷とは? 脊髄損傷とは、外部からの強い衝撃などによって脊髄が傷つくことを指します。交通事故や転落事故、スポーツ中の事故などが原因で起こることが多く、損傷を受けた部位より下の感覚や運動機能が麻痺するなどの症状が現れます。脊髄は、脳からの指令を体の各部に伝える役割を担っているため、損傷の程度や部位によって症状は大きく異なります。そのため、介護の現場においても、脊髄損傷の方一人ひとりの状態を理解し、適切なケアを提供することが重要です。 2024.06.08 福祉用語について
福祉用語について 生活を支える作業療法士:その役割と魅力 「作業療法」って聞いたことはありますか? 病気や怪我、障がいなどによって日常生活に支障をきたしている人に対し、再びその人らしく生活を送れるようにサポートするのが作業療法士の仕事です。 具体的には、食事や着替え、入浴などの基本的な動作から、仕事や趣味、学校生活など、その人が「やりたいこと」を「できる」ように、身体機能の回復や維持、そして社会参加の促進を目指します。 身体機能へのアプローチとしては、運動療法や日常生活動作訓練などがあり、心のケアや環境調整なども行います。 作業療法士は、医療現場だけでなく、介護施設や教育機関、福祉施設など、様々な場所で活躍しています。 2024.06.08 福祉用語について
福祉用語について 介護用語「ROM」解説:関節可動域とADLの関係 「ROM」とは、Range Of Motionの略称で、日本語では「関節可動域」と訳されます。 関節可動域とは、簡単に言うと関節が動く範囲のことです。 介護においてROMは、利用者さんの体の状態を把握し、適切なケアを提供するために非常に重要な要素となります。 2024.06.08 福祉用語について
介護に関する制度について 「新寝たきり老人ゼロ作戦」とは?:介護予防の重要性 日本の平均寿命は世界トップクラスの長さを誇りますが、それと同時に高齢化社会も急速に進行しています。高齢化が進む中で深刻化している問題の一つが、寝たきり老人の増加です。 寝たきりになってしまう原因は様々ですが、加齢に伴う身体機能の低下や病気の後遺症などが主な要因として挙げられます。寝たきり状態が長期化すると、筋力や体力がさらに低下し、認知機能にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、介護負担の増加は家族にとって肉体的、精神的、経済的な負担を強いることになります。 寝たきり老人の増加は、個人や家族の生活の質を低下させるだけでなく、社会全体にとっても大きな課題と言えるでしょう。 2024.06.08 介護に関する制度について
高齢者の病気について 介護と向き合う:進行性核上性麻痺を知る 進行性核上性麻痺(PSP)は、脳の特定の部分が徐々に萎縮していくことで、さまざまな神経症状を引き起こす難病です。 歩行障害や眼球運動障害、姿勢保持障害などが特徴的で、パーキンソン病と誤診されることも少なくありません。 原因は不明で、根本的な治療法はまだ見つかっていません。 ゆっくりと進行していく病気ではありますが、徐々に日常生活に支障が出るようになり、介護が必要となるケースがほとんどです。 2024.06.07 高齢者の病気について
福祉用語について 介護における「できる活動」とは? 介護の現場では、「その人が実際に何をしているか」だけでなく、「その人が本来持っている能力で何ができるのか」を見極めることが重要です。 私たちはつい、「食事をしている」「歩いている」といった目に見える「している活動」に目が行きがちです。しかし、本人にとっては、介助があれば「本当はもっと食べることができる」かもしれませんし、「歩行器を使えば、より長い距離を歩くことができる」かもしれません。 「している活動」だけを見てしまうと、その人の能力を過小評価してしまう可能性があります。介護者は、「その人が持っている能力を最大限に引き出し、自立を支援する」という視点を持つことが大切です。そのためには、「今、実際に何をしているか」ではなく、「どんなサポートがあれば、どこまでできるのか」という「できる活動」に着目する必要があります。 2024.06.07 福祉用語について
介護サービスについて 介護の強い味方!PTの役割とは? PTとは、正式名称を「理学療法士」といい、身体に障害を持つ方々に対して、運動療法を中心としたリハビリテーションを行う医療専門職です。 ケガや病気、高齢などによって身体が不自由になった方の運動機能回復をサポートします。 具体的には、歩行訓練や筋力トレーニング、ストレッチ、マッサージなどを行い、日常生活での自立を支援します。 PTは、病院やクリニック、介護施設など、様々な場所で活躍しています。 2024.06.08 介護サービスについて