健康

高齢者の病気について

涙目の原因?知って安心、鼻涙管の話

私たちは、悲しい時、嬉しい時、そして玉ねぎを切っている時など、様々な場面で涙を流します。では、この涙はどこから来て、どこへ行くのでしょうか? 実は、涙の分泌と排出には、「鼻涙管」という器官が深く関わっているのです。 私たちの目頭には、涙点と呼ばれる小さな穴が上下に開いています。 涙は、この涙点から涙小管、涙嚢を通って、最終的に鼻涙管という管を通って鼻の奥へと流れていくのです。つまり、私たちが何気なく流している涙は、鼻涙管という排水システムによって、目から鼻へと排出されているのです。
高齢者の健康のために

夏の食中毒に注意!腸炎ビブリオを防ぐには?

腸炎ビブリオは、海水中に生息する細菌で、特に水温が上昇する夏場に活発に増殖します。 主に魚介類に付着しており、汚染された魚介類を生で食べたり、調理器具を介して二次汚染が起こったりすることで、人体に侵入し食中毒を引き起こします。
高齢者の食事について

高齢者介護に必須アミノ酸が必要な理由

私たちの体は、約20種類のアミノ酸から作られるタンパク質によって構成されています。そして、その中の約半分は、体内で合成することができず、食事から摂取する必要があるのです。これを必須アミノ酸と呼びます。必須アミノ酸は、健康な体を維持するために欠かせない栄養素であり、不足すると様々な体の不調につながる可能性があります。
高齢者の健康のために

介護の基本!『手指衛生』で感染症予防

手指衛生とは、石けんと流水による手洗い、または速乾性アルコール手指消毒剤による手指消毒を行うことで、手指に付着した病原微生物を取り除き、感染症のリスクを減らす取り組みです。 介護の現場では、利用者様と密接に関わるため、手指を介した感染症の拡大を防ぐ上で非常に重要となります。 手指衛生は特別なものではなく、日常的に行うべき基本的な感染予防策です。正しい方法を身につけ、こまめな実施を心掛けましょう。
高齢者の病気について

知って安心!尿糖の基本と健康管理

健康診断の結果を見て、「尿糖が出ている」と不安になったことはありませんか? 尿糖とは、文字通り尿の中に糖が検出された状態を指します。 通常、健康な状態であれば血液中の糖は腎臓で再吸収され、尿に糖はほとんど含まれません。しかし、血液中の糖濃度が高くなると、腎臓で再吸収しきれずに尿に糖が漏れ出てしまうことがあります。これが尿糖が出る仕組みです。
高齢者の病気について

高齢者の壊疽、その予防と対策

- 壊疽とは?高齢者に多い理由 壊疽とは、血液の流れが悪くなることで、体の組織が壊死してしまう状態を指します。 高齢者に多い理由としては、加齢に伴い動脈硬化が進行し、血流が悪くなりやすいことが挙げられます。 また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も、壊疽のリスクを高める要因となります。 これらの病気は、血管にダメージを与え、血流を阻害するため、壊疽のリスクを高めるのです。
高齢者の病気について

介護の基礎知識:徐脈ってどんな状態?

徐脈とは、心臓の拍動が遅くなり、脈拍数が少なくなった状態を指します。一般的には、安静時の脈拍数が1分間に60回未満になった場合を徐脈と診断します。ただし、個人差があり、必ずしも徐脈が病気のサインとは限りません。例えば、アスリートや睡眠中などは、健康な人でも脈拍数が少なくなることがあります。
高齢者の健康のために

介護予防に!知っておきたい『円背』のこと

皆さんは「円背(えんばい)」という言葉を聞いたことがありますか?円背とは、背中が丸まって猫背になり、姿勢が悪くなってしまう状態のことです。高齢者の方によく見られる姿勢ですが、実は若い世代でも、日常生活の何気ない癖が原因で円背になってしまう可能性も秘めているのです。今回は、介護予防にも繋がる円背の原因と症状について詳しく解説していきます。
高齢者の病気について

介護現場で知っておきたい「齲蝕」とは?

「齲蝕(うしょく)」って、実は「虫歯」のことなんです。 歯の表面のエナメル質や、その下の象牙質が、口の中にいる細菌によって溶かされてしまう病気です。 初期は自覚症状がないことも多いですが、進行すると、歯の痛みや、冷たいものがしみたりするようになります。 さらに悪化すると、食事が困難になったり、歯が抜けてしまったりすることもあります。
高齢者の健康のために

高齢者の微熱、見逃さないで!

一般的に、37.5℃以上の体温を「発熱」と呼びますが、高齢者の場合、平熱が低い方が多いため、37.0℃台前半でも発熱と捉えることがあります。 特に、普段から体温の低い方が37.5℃以上の発熱をした場合は、注意が必要です。 微熱だからといって安易に考えず、高齢者の体調変化には注意深く観察することが大切です。
高齢者の病気について

高齢者の低体温:知っておきたい原因と対処法

- 低体温とは?高齢者がなりやすい理由 低体温症とは、体の深部体温が35℃以下に低下した状態を指します。健康な人であれば、体温は常に一定に保たれていますが、高齢者の場合、加齢に伴う身体機能の低下により、体温調節機能がうまく働かなくなり、低体温症を引き起こしやすくなります。 高齢者が低体温症になりやすい理由としては、 * -基礎代謝の低下- 年齢を重ねるにつれて、基礎代謝が低下し、体内で熱を作り出す力が弱まります。 * -皮下脂肪の減少- 皮下脂肪は断熱材のような役割を果たしますが、高齢になると皮下脂肪が減少し、外気温の影響を受けやすくなります。 * -自律神経の機能低下- 体温調節は自律神経によって行われますが、高齢になると自律神経の機能が低下し、体温調節がうまくいかなくなることがあります。 * -病気や medications の影響- ある種の病気や medications は、体温調節機能に影響を与える場合があります。 などが挙げられます。 高齢者は、特に屋内でも低体温症になるリスクが高いことを認識し、室温管理や服装の調整など、適切な予防策を講じることが重要です。
高齢者の健康のために

家庭血圧測定のススメ:健康管理の第一歩

家庭血圧測定とは、その名の通り自宅で血圧を測ることです。病院や健診で行う測定と異なり、リラックスできる自宅で、自分のペースで測定できるのが特徴です。毎日決まった時間に血圧を測ることで、自分の血圧の状態を把握することができます。また、高血圧の早期発見や治療効果の確認にも役立ちます。
高齢者の健康のために

介護現場における脳貧血とその対策

脳貧血は、医学的には『一過性脳虚血発作』と呼ばれるもので、脳への血流が一時的に不足することで起こります。 脳に十分な酸素が供給されなくなることで、めまいやふらつき、意識消失などの症状が現れます。多くは短時間で回復しますが、中には脳梗塞などの重篤な病気の前兆である場合もあるため、注意が必要です。
高齢者の健康のために

高齢者の筋力低下『サルコペニア』とは?

加齢とともに体力や筋力が低下していくことは、誰にも経験のある自然な現象です。しかし、単なる老化現象と見過ごせないレベルで筋肉量が減少し、歩行困難や転倒のリスクを高める状態を指す言葉があります。それが、近年注目されている「サルコペニア」です。
高齢者の健康のために

介護とBMI:知っておきたい健康指標

- BMIとは?介護現場における重要性 BMIは、Body Mass Indexの略称で、日本語では体格指数と呼ばれています。これは、身長と体重から算出される数値で、肥満度を客観的に評価するために用いられます。 介護現場において、BMIは利用者の健康状態を把握するための重要な指標の一つです。BMIの数値から、低体重や肥満の傾向を把握することができます。低体重の場合、栄養状態の悪化や免疫力の低下が懸念され、転倒や骨折のリスクも高まります。一方、肥満は生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、介護負担の増加にも繋がります。 BMIはあくまでも指標の一つであり、数値だけで健康状態を判断することはできません。しかし、BMIを定期的に測定することで、利用者の健康状態の変化を早期に発見し、適切なケアや支援につなげることが可能になります。
高齢者の病気について

誤嚥を防ぐ!「噴門」の役割とケア

食べ物を飲み込むとき、私たちは自然と「食道」「胃」などの臓器の名前を思い浮かべますよね。では、「噴門」という部分はご存じでしょうか? 実は噴門は、食道と胃のつなぎ目にある、体にとって重要な器官なのです。食べ物は口から食道を通って胃へと運ばれていきますが、この噴門が正常に機能することで、食べた物が胃から逆流するのを防いでいるのです。
介護に関する制度について

介護予防のススメ:いつまでも元気でいるために

誰もが歳を重ねても、住み慣れた地域で、自分らしく、元気に暮らし続けたいと願うものですよね。しかし、年齢を重ねるにつれて、体力や認知機能は低下し、病気や怪我のリスクも高まります。その結果、介護が必要な状態になってしまう方も少なくありません。 そこで重要になるのが「介護予防」です。介護予防とは、高齢者が要介護状態になることを予防し、健康寿命を延ばすための取り組みです。 「介護予防一般高齢者施策」は、この介護予防を推進するために、国が定めた制度です。市区町村が主体となり、65歳以上のすべての方を対象に、運動や栄養、口腔ケアなどの指導、社会参加の促進、生活のサポートなど、様々なサービスを提供しています。 この施策は、高齢者が「自分のことは自分でできる」という状態をできるだけ長く維持し、要介護状態になることを予防することを目的としています。 具体的には、「介護予防教室」や「フレイル予防教室」など、様々なプログラムが用意されています。これらのプログラムに参加することで、高齢者は、自身の体力や健康状態を把握し、生活習慣の改善や心身機能の維持・向上に取り組むことができます。 また、地域住民同士の交流を促進することで、高齢者の社会的な孤立を防ぎ、閉じこもりを予防する効果も期待できます。
高齢者の病気について

関節リウマチと介護:知っておきたい基礎知識

関節リウマチは、免疫の異常によって自分の体の関節を攻撃してしまう病気です。 関節に痛みや腫れが現れ、進行すると関節が変形して日常生活に支障が出ることもあります。 原因は完全には解明されていませんが、遺伝や環境、生活習慣などが関係していると考えられています。
福祉用語について

命に関わる!?介護現場の『ショック』を理解する

介護の現場では、利用者様の状態が急変することがあります。そして、その中には命に関わるような深刻な事態も含まれます。医療現場で使われる「ショック」という言葉は、心臓や血管などの循環器系が機能不全に陥り、全身の組織に必要な酸素が供給されなくなる状態を指します。これは、意識障害や呼吸困難、冷汗、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)などの症状を伴い、迅速な対応が求められます。 介護現場における「ショック」は、こうした医学的な状態だけでなく、利用者様やそのご家族にとって、精神的な衝撃や動揺が大きい出来事も指します。例えば、急な体調の変化や転倒による骨折、認知症の進行による混乱、大切な方の死などが挙げられます。これらの出来事は、利用者様の生活や人生観に大きな影響を与える可能性があり、介護職員は、身体的なケアだけでなく、精神的なケアにも細やかに気を配る必要があります。
高齢者の食事について

介護食に潜む人工甘味料: 知っておきたい注意点

人工甘味料とは、砂糖の代わりに甘みをつけるために作られた食品添加物です。砂糖と比べてカロリーが低く、血糖値の上昇を抑える効果があるため、ダイエット食品や糖尿病患者向けの食品によく使われています。また、虫歯になりにくいという特徴もあります。しかし、その安全性や健康への影響については、未だ議論が続いています。特に、高齢者の健康状態や体質にどのような影響を与えるのか、注意深く見守っていく必要があります。
高齢者の健康のために

知って安心!介護用語「便塊」とは?

「便塊」って聞いたことはあるけれど、実際どんな状態?と疑問に思っていませんか? 便塊は、腸内に硬くなった便が詰まってしまう状態のことです。今回は、この便塊について、その原因や症状、そして予防策まで詳しく解説していきます。
高齢者の健康のために

フレイル:高齢期の虚弱、予防と対策🔑

- フレイルとは?老化との違いを理解する 「年だから仕方がない」と諦めていませんか? 加齢に伴い、体力や気力の衰えを感じることは自然なことです。しかし、単なる老化と「フレイル」は異なることを理解することが重要です。 フレイルとは、加齢によって心身が虚弱になり、介護が必要となるリスクが高まった状態を指します。具体的には、疲れやすくなったり、体重が減ったり、外出の頻度が減ったりといった兆候が見られます。 重要なのは、フレイルは早期に発見し、適切な対策を講じることで、回復可能な状態であるということです。老化は誰にでも訪れる自然な変化ですが、フレイルはそうではありません。 この章では、フレイルの定義や症状、老化との違いについて詳しく解説し、高齢期を健やかに過ごすための知識を深めていきましょう。
高齢者の病気について

介護の夜泣き対策: 中途覚醒を知ろう

睡眠中に何度も目が覚めてしまう、いわゆる『中途覚醒』は、高齢者に非常に多い睡眠障害の一つです。加齢とともに睡眠は浅くなり、夜中に何度も目が覚めてしまうことは自然な老化現象として捉えがちです。しかし、介護の現場において、この中途覚醒が、介護される側だけでなく、介護する側の双方にとって大きな負担となることがあります。
高齢者の健康のために

快適な生活の支えに。義歯の基礎知識

- 義歯とは? その役割と種類を知る 加齢や病気、事故などによって歯を失ってしまった場合、その機能を補うために作られるのが義歯です。毎日の食事を楽しめるようにしたり、はっきりとした発音で会話しやすくしたり、自然な笑顔を取り戻したりするなど、義歯は生活の質を維持するために非常に重要な役割を担っています。 義歯には、大きく分けて-部分入れ歯-と-総入れ歯-の二つがあります。部分入れ歯は、残っている歯にバネをかけて固定するもので、失った歯の本数が少ない場合に適しています。一方、総入れ歯は全ての歯を失ってしまった場合に使用するもので、歯ぐき全体で支える構造になっています。 さらに近年では、インプラントと組み合わせた義歯など、様々な種類が登場しています。自分に合った義歯を選ぶためには、歯科医師とよく相談することが大切です。