嚥下

高齢者の食事について

ミキサー食とは?:定義とメリット・デメリット

ミキサー食とは、通常の食事をミキサーにかけて滑らかでペースト状にした食事のことです。噛む力や飲み込む力が弱くなった方でも、安全に栄養を摂取できるように工夫された食事形態の一つです。食材本来の形は残っていませんが、様々な食材を組み合わせることで、栄養バランスの取れた食事を提供することができます。
高齢者の食事について

介護食の定番「煮こごり」: その魅力と注意点

煮こごりは、見た目に美しく、食欲をそそるだけでなく、介護食において重要な役割を果たします。まず、噛む力や飲み込む力が弱くなった方でも、安全に食べやすい点が挙げられます。とろけるような柔らかな食感は、口の中で引っかかることなく、喉への負担も軽減します。また、だし汁の風味を閉じ込め、食材そのものの味を生かせるのも利点です。栄養を効率良く摂取できるよう、工夫を凝らした食事作りが求められる介護食において、煮こごりは非常に優れた調理法と言えるでしょう。
高齢者の健康のために

誤嚥を防ぐ!安全な食事のための嚥下ケア

「嚥下(えんげ)」とは、口に入れた食べ物を、食道を通って胃の中に送り込む一連の動きのことを指します。無意識に行っているように思えるかもしれませんが、実際には非常に複雑なメカニズムで成り立っています。 私たちが食べ物を口にすると、まず舌が食べ物を喉の奥へと送り込みます。このとき、同時に鼻腔への入り口が閉じられ、食べ物が鼻に入らないようにする仕組みが働きます。 そして、食べ物が食道へ送られると同時に、気管には蓋がされ、誤って気管に入らないようになっています。このように、嚥下は、呼吸と密接に関係しながら、いくつもの器官が連携して行われているのです。
高齢者の食事について

意外と知らない?食物残渣とそのケア

「食物残渣」。聞き慣れない言葉に、疑問を抱く方もいるかもしれません。これは、簡単に言うと「食べカス」のこと。私たちが毎日食べる食事は、体内で栄養として吸収され、不要なものが便として排出されます。その過程で、消化しきれずに残ったものが食物残渣と呼ばれ、主に大腸に溜まります。 実は、この食物残渣、健康を大きく左右する重要な要素。今回は、意外と知られていない食物残渣の正体と、その適切なケア方法について詳しく解説していきます。
福祉用語について

介護の現場から:吸引を理解する

「吸引」とは、口や鼻からチューブを挿入し、体内に溜まった痰や唾液などを、機械を使って体外に排出する医療行為です。誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患を予防し、安全な呼吸を確保するためにとても重要なケアです。 吸引は、医療従事者だけでなく、介護の現場でも重要な役割を担っています。高齢化が進む中、誤嚥性肺炎などのリスクを抱える方が増えています。そのため、介護職の方々が吸引の知識と技術を身につけることは、利用者様の健康と安全を守る上で非常に重要となっています。
福祉用語について

介護現場における構音障害への理解

構音障害とは、脳卒中や認知症などが原因で、発声に必要な器官に問題がないにも関わらず、言葉がはっきりと言えなくなってしまう状態を指します。具体的には、「さしすせそ」が「たちつてと」と聞こえる、「ぱぴぷぺぽ」が「ばびぶべぼ」と聞こえるなど、特定の音韻の誤りがみられることがあります。また、呂律が回らない、声がかすれる、声が小さいといった症状が現れることもあります。 構音障害は、コミュニケーションを困難にするだけでなく、患者さんの意思表示を妨げ、生活の質を低下させてしまう可能性があります。そのため、介護現場では構音障害に対する正しい理解と適切な対応が求められます。
高齢者の食事について

介護食の要!とろみの役割と作り方

とろみとは、飲み物や食べ物をなめらかにすることで、飲み込みやすくしたり、食べやすくするためのものです。 介護が必要な方にとって、とろみをつけることは、安全に食事を楽しむために欠かせないものです。