心臓

高齢者の病気について

介護の基礎知識:不整脈とは?

心臓は、規則正しいリズムを刻んで全身に血液を送り出しています。このリズムが乱れた状態を、不整脈と呼びます。具体的には、脈が速くなる、遅くなる、または脈が飛ぶといった症状が現れます。誰でも起こりうるものではありますが、高齢者の方や持病をお持ちの方などは注意が必要です。
福祉用語について

介護の基礎知識:体の仕組み「大循環」を理解しよう

介護は、日常生活を送る上で困難を抱える方のサポートをすることですが、その背景には、加齢や病気による体の変化が大きく関わっています。体の仕組みを理解することは、なぜそのようなサポートが必要なのか、どのような点に注意が必要なのかを深く理解することに繋がります。 例えば、加齢によって筋力が低下すると、歩行や移動が困難になるだけでなく、血液の循環が悪くなることがあります。これは、心臓から送り出された血液を全身に行き渡らせる「大循環」の力が弱まるためです。このような状態を理解した上で、適切な運動の介助や、体位変換などのケアを行うことで、利用者の健康維持や生活の質の向上に貢献することができます。
高齢者の健康のために

高齢者介護と利尿薬:知っておきたいこと

心臓や腎臓の機能が低下すると、体内に余分な水分が溜まりやすくなります。この状態を改善するために用いられるのが利尿薬です。利尿薬は、腎臓に作用して尿の量を増やし、体内の余分な水分やナトリウムを排出する薬です。 利尿薬の効果は、むくみや息切れの改善、血圧の降下などがあります。高齢者においては、心臓や腎臓の機能が低下している場合が多いため、利尿薬が処方されるケースが多く見られます。 しかし、利尿薬の使用には、脱水症状や電解質異常などの副作用のリスクも伴います。高齢者の場合は、特に注意が必要です。利尿薬を使用する際は、医師の指示を守り、定期的な検査を受けるなど、適切な管理を行うことが重要です。
高齢者の病気について

介護の基礎知識:狭心症とそのケア

- 狭心症とは?その原因と症状を理解する 狭心症は、心臓に十分な血液が供給されないことで胸の痛みや圧迫感などの症状が現れる病気です。高齢者の方で心臓病を患っている場合、狭心症は決して他人事ではありません。介護の現場においても、狭心症の知識は必須と言えるでしょう。 主な原因は、心臓に酸素を供給する冠動脈が動脈硬化などで狭くなることです。心臓は休むことなく全身に血液を送り出すために常に酸素を必要としています。しかし、動脈硬化によって血管が狭くなると、心臓が必要とするだけの血液が供給されにくくなってしまいます。これが狭心症を引き起こすメカニズムです。 狭心症の症状は、典型的には胸の痛みや圧迫感、締め付け感などが挙げられます。痛みが左肩や腕、背中、顎などに広がることもあります。その他、動悸、息切れ、冷や汗、吐き気などを伴う場合もあります。症状の現れ方や程度は व्यक्ति によって異なり、運動時やストレスを感じた時、寒い場所にいたり、食後などに症状が現れやすいと言われています。 重要なのは、これらの症状が現れた時は、決して放置せず、速やかに医師の診断を受けることです。適切な治療や生活習慣の改善によって、症状をコントロールし、重症化を防ぐことが重要です。
福祉用語について

介護と還流:その重要性と働き

「還流」という言葉は、日常生活であまり耳にする機会が少ないかもしれません。しかし、介護の分野においては、高齢者が地域社会に円滑に復帰し、再びその一部として活躍できるようになるための重要な概念です。
福祉用語について

介護現場の心電図入門

心電図は、心臓の活動によって生じる微弱な電気信号を波形として記録したものです。 この波形は、心臓の収縮と弛緩、つまり私たちの心臓が規則正しく拍動するために必要な電気的活動を反映しています。 介護の現場では、心電図モニターを通して利用者の心臓の状態を把握し、異常の早期発見や適切な対応に役立てます。 心電図は一見複雑な波形で構成されていますが、基本的な部分を理解することで、心臓の状態をある程度把握することができます。 例えば、P波と呼ばれる部分は心房の収縮、QRS波と呼ばれる部分は心室の収縮を示しています。これらの波形の間隔や高さ、形などを分析することで、不整脈や心筋梗塞などの心臓病の兆候をいち早く察知することができます。 介護職にとって、心電図の専門家である必要はありませんが、基本的な知識を身につけておくことは、利用者の安全を守る上で非常に重要です。 異常な波形に気づいた場合、すぐに医師や看護師に報告することで、適切な処置や治療につなげることができます。
高齢者の健康のために

介護で知りたい!体の仕組み『小循環』

心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしていますが、血液は体の中を大きく二つのルートに分かれて循環しています。そのうちのひとつが「小循環」と呼ばれるルートです。 小循環は、心臓と肺の間で行われる血液循環のことです。心臓から送り出された血液は、肺で酸素を取り込み、再び心臓に戻ります。この循環によって、私たちの体は常に新鮮な酸素を得ることができ、活動に必要なエネルギーを生み出しているのです。
福祉用語について

介護の基本:心臓ってどんな臓器?

心臓は、握りこぶしほどの大きさで、私たちの体の中心から少し左寄りにある臓器です。毎日休むことなく働き続け、全身に血液を送り届けるポンプのような役割を担っています。この血液には、体を作るための栄養や、呼吸で取り込んだ酸素などが溶け込んでいます。心臓が送り出す血液によって、体の隅々まで酸素や栄養が届けられ、私たちは元気に活動することができるのです。
高齢者の健康のために

重要な健康指標!拡張期血圧を理解しよう

心臓は、全身に血液を送るポンプのような役割を果たしています。この時、心臓が収縮して血液を送り出す時の圧力を「収縮期血圧」と言い、 最高血圧とも呼ばれます。一方、心臓が拡張して血液を再び心臓に取り込む時の圧力を「拡張期血圧」と言い、最低血圧とも呼ばれます。 拡張期血圧は、血管の柔軟性や抵抗を示す重要な指標です。高すぎても低すぎても、健康に影響を与える可能性があります。
高齢者の病気について

介護とペースメーカー:知っておきたいこと

ペースメーカーとは、心臓の鼓動が遅すぎるなど、正常に機能しない場合に、そのリズムを調節するために体内に埋め込む医療機器です。 小さなコンピューターと電池で構成されており、心臓の動きを常に監視し、必要に応じて電気信号を送って心臓を正常なリズムで動かします。 ペースメーカーは、心臓病の治療法として広く普及しており、多くの患者さんの生活の質向上に役立っています。
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命を救う「除細動」:介護現場で知っておきたいこと

心臓は、規則正しい電気信号によって動いています。しかし、病気や事故などによってこの電気信号が乱れてしまうと、心臓がけいれんして血液を送り出すことができなくなってしまうことがあります。これが心室細動と呼ばれる状態です。 除細動とは、この心室細動を起こした心臓に電気ショックを与え、心臓の動きを正常に戻すための処置です。心臓が正常に拍動を再開することで、血液を再び全身に送り出すことができるようになります。