治療

福祉用語について

介護と合併症:知っておきたい基礎知識

介護が必要な状態になると、体力や免疫力が低下し、病気にかかりやすくなることがあります。さらに、複数の病気を同時に患ってしまうケースも少なくありません。このような、元の病気にくわえて新たに発生した病気のことを「合併症」といいます。
福祉用語について

介護における「寛解」とは? 知っておきたい症状と対応

- 介護における寛解その意味と重要性 介護を必要とする状態になったとしても、必ずしもその状態がずっと続くわけではありません。 病気や怪我、あるいは認知症の症状など、適切なケアや治療によって、症状が一時的に改善する場合があります。これを「寛解」と呼びます。 介護における寛解は、要介護者本人にとって、生活の質(QOL)の向上や、自立した生活への復帰を期待できる可能性を秘めています。 また、介護者にとっても、負担が軽減され、精神的なゆとりが生まれるなど、ポジティブな影響をもたらします。 しかし、寛解は症状の消失を意味するものではなく、再び症状が現れる可能性も少なくありません。 ですから、寛解の状態を正しく理解し、適切な対応をとることが重要になります。
高齢者の病気について

尿が少ない?知っておきたい『乏尿』の危険性

健康のバロメーターともいえる尿。その量は、体の状態を如実に表しています。しかし、普段から自分の尿量を気に掛ける人は少ないのではないでしょうか? 実は、尿量が極端に少ない状態が続くと、体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。 今回は、尿量が減ってしまう『乏尿(ぼうにょう)』について解説していきます。 乏尿が引き起こす病気や、その原因、適切な対処法などを知って、健康的な毎日を送りましょう。
福祉用語について

介護とICU:知っておきたい基礎知識

ICUとは、「Intensive Care Unit」の略称で、日本語では「集中治療室」と訳されます。生命に危険がある患者さんや、手術後などに集中的な治療や看護が必要な患者さんが⼊室します。高度な医療機器や専門的な知識・技術を持った医療スタッフが常駐し、患者さんの状態を24時間体制で監視しながら、きめ細やかな治療やケアを提供しています。 ICUは、一般病棟に比べて、より厳重な管理体制が敷かれています。そのため、面会時間や持ち込み物などに制限がある場合もあります。入院中のご家族の方は、事前に病院スタッフに確認するようにしましょう。
高齢者の病気について

介護現場におけるドライアイ対策

ドライアイは、涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすることで、目の表面が乾いてしまう病気です。 目の乾燥は、疲れ目、異物感、充血、視界のかすみなどを引き起こし、日常生活に支障をきたすこともあります。
高齢者の病気について

介護と脊柱管狭窄症: 知っておきたいこと

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が、加齢や姿勢などによって狭くなってしまう病気です。神経が圧迫されることで、腰や脚にしびれや痛み、歩行障害などの症状が現れます。進行すると、排尿・排便障害が起こる場合もあります。
高齢者の病気について

介護施設における疥癬対策の基礎知識

- 疥癬とは?症状と原因について解説 介護施設において、感染症の予防と対策は非常に重要です。中でも、疥癬は集団感染のリスクが高く、適切な知識と対応が求められます。ここでは、疥癬の基本的な情報について詳しく解説していきます。 疥癬は、ヒゼンダニというダニが人の皮膚に寄生することで引き起こされる感染症です。このダニは非常に小さく、肉眼では見えません。感染経路は、主に感染者との直接接触、もしくは感染者が使用した寝具や衣類を介した間接接触です。 疥癬の主な症状としては、強い痒み、赤い発疹、水ぶくれなどが挙げられます。痒みは特に夜間に強く、掻きむしってしまうことで症状が悪化し、二次感染を引き起こす可能性もあります。また、高齢者や免疫力が低下している方の場合は、痒みを感じにくい atypical疥癬を発症するケースもあるため、注意が必要です。
高齢者の病気について

実は危険!陥入爪の予防と対策

陥入爪とは、爪の端が周囲の皮膚に食い込んでしまう状態を指します。巻き爪と混同されがちですが、巻き爪は爪自体が湾曲しているのに対し、陥入爪は爪が皮膚に食い込んでいる点が異なります。 主な原因は、深爪や不適切な爪切り、サイズの合わない靴の着用などです。また、スポーツや外傷、肥満なども要因となり得ます。 症状としては、痛み、腫れ、赤みなどが挙げられます。進行すると、化膿したり、肉芽(にくげ)と呼ばれる組織が盛り上がったりすることもあります。
福祉用語について

介護で知っておきたい『副作用』の話

薬には、病気や症状を改善する「主作用」だけでなく、身体に思わぬ影響を与える「副作用」がつきものです。 副作用は、薬の効果が強すぎたり、体質に合わなかったり、他の薬との組み合わせによって起こることがあります。 高齢者の場合、若い人に比べて薬の副作用が出やすく、また重症化しやすいという特徴があります。 これは、高齢になると、体内の水分量や代謝機能が低下し、薬の吸収や排泄が変化するためです。 そのため、介護の現場では、副作用について正しい知識を持ち、注意深く観察することが大切です。
高齢者の病気について

知って備える加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症は、網膜の中心部にある黄斑という部分が加齢とともに変化し、視力低下を引き起こす病気です。 ものを見るために重要な役割を果たす黄斑がダメージを受けるため、視界の中心が歪んで見えたり、暗く見えたり、見えにくくなることがあります。 進行すると視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたす場合もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
高齢者の病気について

分かりやすく解説!透析治療の基礎知識

透析とは、腎臓の機能が低下した際に、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、体内の electrolytes バランスを整える治療法です。 腎臓は本来、血液をろ過して、老廃物や余分な水分を尿として体外に排出する役割を担っています。しかし、腎臓の機能が低下すると、これらの老廃物や水分が体に溜まり、様々な症状を引き起こします。これが腎不全と呼ばれる状態です。 透析は、この腎臓の働きを代替する治療法であり、腎不全の患者さんの生命を維持するために非常に重要な役割を担っています。主に、末期腎不全と診断された患者さんが、腎移植を受けるまでの間、あるいは腎移植が困難な場合に、長期にわたって透析治療を受けることになります。 透析が必要となる主な原因としては、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などが挙げられます。また、これらの病気以外でも、薬剤性の腎障害、全身性エリテマトーデスなどの膠原病、多発性嚢胞腎などが原因で、透析が必要となる場合があります。