特定疾病

高齢者の病気について

介護と糖尿病性神経障害

糖尿病性神経障害は、糖尿病の合併症の一つです。高血糖の状態が続くことで、全身の神経が障害を受け、様々な症状が現れます。 神経障害は、手足の痺れや痛み、感覚の鈍麻など、初期には自覚症状が出にくいことが特徴です。そのため、症状に気づかずに放置してしまうケースも多く、重症化すると歩行困難や寝たきり状態に陥る可能性もあります。 糖尿病患者にとって、糖尿病性神経障害は生活の質を大きく左右する問題と言えるでしょう。
高齢者の病気について

介護と後縦靭帯骨化症

後縦靭帯骨化症とは、背骨を支えている靭帯の一つである後縦靭帯が、骨のように硬くなってしまう病気です。 首や腰の痛み、しびれといった症状が現れ、進行すると歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。 詳しいメカニズムや原因は解明されていませんが、加齢や遺伝、糖尿病などの生活習慣病との関連が指摘されています。
認知症について

若年性認知症:知っておきたいこと

若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症のことを指します。一般的に認知症は高齢者の病気というイメージが強いですが、働き盛りや子育て世代など、比較的若い世代でも発症する可能性があります。 アルツハイマー病やレビー小体型認知症、血管性認知症など、原因となる病気は高齢者の認知症と同様ですが、若年期に発症することで、仕事や家庭、経済的な問題など、高齢者とは異なる困難を抱えるケースが多く見られます。
高齢者の病気について

知っておきたい骨粗鬆症と介護の関係

骨粗鬆症とは、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。 骨は常に古い骨が吸収され、新しい骨が作られることで新陳代謝を行っています。しかし、加齢や生活習慣などの影響で骨の吸収と形成のバランスが崩れ、骨量が減少することで骨粗鬆症を発症します。 骨粗鬆症は初期には自覚症状がないことが多く、いつの間にか進行しているケースも少なくありません。そして、骨がもろくなっているため、ちょっとした転倒や尻もちなどでも骨折してしまうリスクがあります。特に、背骨や手首、大腿骨頸部(太ももの付け根)の骨折は、寝たきりや要介護状態につながる可能性が高く、注意が必要です。
高齢者の病気について

知っておきたい難病:筋萎縮性側索硬化症と介護

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動神経が徐々に壊れていく進行性の神経変性疾患です。運動神経は、脳から筋肉へ運動の指令を伝える役割を担っています。ALSを発症すると、この指令がうまく伝わらなくなり、筋肉が徐々に衰えていきます。 初期症状としては、手足の筋肉の萎縮や脱力、筋肉の痙攣、話しにくさ、飲み込みにくさなどが挙げられます。症状は徐々に進行し、最終的には呼吸筋麻痺によって人工呼吸器が必要となることもあります。 ALSの明確な原因は未だ解明されていませんが、遺伝や環境要因などが複雑に関係していると考えられています。有効な治療法は確立されていませんが、進行を遅らせたり、症状を緩和したりするための薬物療法やリハビリテーションが行われています。
高齢者の病気について

介護と向き合う:進行性核上性麻痺を知る

進行性核上性麻痺(PSP)は、脳の特定の部分が徐々に萎縮していくことで、さまざまな神経症状を引き起こす難病です。 歩行障害や眼球運動障害、姿勢保持障害などが特徴的で、パーキンソン病と誤診されることも少なくありません。 原因は不明で、根本的な治療法はまだ見つかっていません。 ゆっくりと進行していく病気ではありますが、徐々に日常生活に支障が出るようになり、介護が必要となるケースがほとんどです。
介護に関する制度について

介護が必要になる病気?特定疾病を解説

特定疾病とは、介護が必要となる可能性の高い病気のうち、特に重症で長期にわたる療養が必要とされるものを指します。具体的には、がん、脳血管疾患、心臓病、糖尿病などの生活習慣病、認知症、筋ジストロフィー、パーキンソン病などが挙げられます。これらの病気は、発症すると日常生活に大きな支障をきたし、介護が必要となるケースが少なくありません。そのため、公的な支援制度として、特定疾病に該当する場合は医療費や介護サービスの負担を軽減する制度が設けられています。
高齢者の病気について

介護とCOPD:知っておきたい基礎知識

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、空気の通り道である気道が狭くなることで息切れや咳、痰などの症状が現れる病気です。主な原因は長年の喫煙とされていますが、受動喫煙や大気汚染、職場環境なども発症に関与すると考えられています。COPDは徐々に進行する病気であるため、初期には自覚症状が出にくく、気づかないうちに病気が進行している場合もあります。 COPDは、完治が難しい病気ですが、早期に発見し適切な治療やケアを行うことで、症状の進行を遅らせ、日常生活の質(QOL)を維持することが可能です。
高齢者の病気について

パーキンソン病と介護:知っておきたい基礎知識

- パーキンソン病とは?原因と症状を解説 パーキンソン病は、脳の神経伝達物質であるドーパミンが減少することで起こる病気です。ドーパミンは、体の動きをスムーズにするために重要な役割を果たしています。ドーパミンが不足すると、体を思い通りに動かすことが難しくなります。 パーキンソン病の原因はまだ完全には解明されていません。しかし、加齢、遺伝、環境要因などが関係していると考えられています。 パーキンソン病の症状は、初期には、手足の震え、動作が遅くなる、筋肉が硬くなるなど、比較的軽いものが目立ちます。 病気が進行すると、歩行障害、姿勢保持障害、言葉が話しにくくなる、表情が乏しくなるなどの症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたすようになります。 パーキンソン病は、完治が難しい病気ですが、早期発見・早期治療によって症状の進行を遅らせることができます。
高齢者の病気について

関節リウマチと介護:知っておきたい基礎知識

関節リウマチは、免疫の異常によって自分の体の関節を攻撃してしまう病気です。 関節に痛みや腫れが現れ、進行すると関節が変形して日常生活に支障が出ることもあります。 原因は完全には解明されていませんが、遺伝や環境、生活習慣などが関係していると考えられています。
高齢者の病気について

変形性関節症と介護:知っておきたい基礎知識

変形性関節症は、関節を覆う軟骨がすり減ったり、変形したりすることで痛みや腫れ、動きの制限を引き起こす病気です。加齢とともに発症しやすくなることから、老化現象の一つと考えられてきましたが、最近では若い世代でも発症するケースが見られます。主な症状としては、関節の痛み、腫れ、こわばり、動きの制限などが挙げられます。特に、朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後に症状が強くなる傾向があります。進行すると、関節の変形が目立つようになり、日常生活に支障をきたすこともあります。
高齢者の病気について

介護と向き合う:大脳皮質基底核変性症とは?

大脳皮質基底核変性症は、運動症状と認知症状の両方が現れる神経難病です。 体の動きが徐々にぎこちなくなる、言葉がうまく話せなくなるといった運動症状に加え、物忘れや判断力の低下といった認知症状も現れます。この2つの症状が複雑に絡み合い、日常生活に大きな困難をもたらします。例えば、食事中に食べ物をこぼしてしまったり、服の着脱に戸惑ったりするようになる一方で、 なぜうまくできないのかを理解することが難しく、周囲とのコミュニケーションがうまくいかなくなることもあります。そのため、介護者の方は、患者さんの状況を理解し、それぞれの症状に合わせた適切なケアやサポートを提供することが重要になります。
福祉用語について

介護保険と全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデス(SLE)は、体の多くの臓器に炎症を引き起こす自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るはずの免疫システムが、自分の体の一部を攻撃してしまう病気です。SLEは、皮膚、関節、腎臓、心臓、肺、神経など、体の様々な部分を攻撃する可能性があります。 SLEの症状は人によって大きく異なり、発熱、倦怠感、関節痛、顔面紅斑、脱毛など、風邪や他の病気と間違えやすい症状が出ることもあります。また、症状が突然現れたり消えたりすることも多く、診断が難しい病気としても知られています。 SLEは、今のところ完全に治す方法はありませんが、適切な治療と生活管理によって、症状をコントロールし、日常生活を送ることは十分可能です。SLEと診断された場合は、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。
高齢者の病気について

介護と脳梗塞:知っておきたい基礎知識

脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまう病気です。脳は、体中に指令を出す司令塔のような役割を担っており、たくさんの酸素と栄養を必要とします。 脳に血液を送る血管が詰まってしまうと、脳細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳細胞がダメージを受けてしまうのです。 このダメージによって、体の麻痺やしびれ、言葉の障害、意識障害など、様々な症状が現れます。詰まり方や場所、範囲などによって症状は異なり、命に関わる場合もあります。
高齢者の病気について

介護と向き合う:くも膜下出血を理解する

くも膜下出血は、脳を覆う膜(くも膜)と脳の表面の間に出血が起こり、急激な頭痛を引き起こす病気です。 脳卒中のうちの一つで、命に関わる危険性も高く、適切な理解と対応が求められます。 高血圧や喫煙などがリスクファクターとして挙げられ、発症すると激しい頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れます。一刻も早い治療が必要とされ、後遺症が残る可能性もあります。
高齢者の病気について

介護と脳出血:知っておきたい基礎知識

脳出血とは、脳の中の血管が破れて出血し、周囲の脳組織にダメージを与えてしまう病気です。 高血圧が主な原因とされており、その他にも動脈硬化や喫煙、飲酒、ストレスなどがリスク因子として挙げられます。脳のどの部分で出血が起こるか、出血量が多いか少ないかによって症状は大きく異なり、半身まひや言語障害、意識障害などがみられます。重症化すると命に関わることもあるため、早期発見と迅速な治療が重要です。
高齢者の病気について

知っておきたい脊髄小脳変性症と介護保険

脊髄小脳変性症は、運動機能に障害が現れる進行性の神経変性疾患です。 脳の一部である小脳や、脳と脊髄をつなぐ神経線維(脊髄)が徐々に萎縮していくことで、様々な症状が現れます。 代表的な症状として、歩行時のふらつき、ろれつが回りにくくなる、字が書きにくくなるなどがあります。 進行の程度や症状は患者さん一人ひとり異なり、原因や根本的な治療法はまだ解明されていません。
高齢者の病気について

介護保険と慢性気管支炎の関係

慢性気管支炎は、長期間にわたって咳や痰が続く病気です。気管支に炎症が起こり、空気の通り道が狭くなってしまうことで、呼吸困難を引き起こします。主な原因は喫煙ですが、大気汚染や感染症なども発症に関与しています。慢性気管支炎は、自然に治癒することは難しく、進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、早期の診断と適切な治療、そして介護保険などの公的サービスの活用が重要となります。
高齢者の病気について

介護と糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症は、糖尿病の合併症の一つです。高血糖の状態が続くと、網膜にある毛細血管が傷つけられ、視力低下や視界異常を引き起こします。初期には自覚症状がほとんどないため、糖尿病と診断された方は、眼科を受診し、定期的な検査を受けることが大切です。
高齢者の病気について

介護と閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化が進行し、血管が狭くなったり詰まったりすることで、血液の流れが悪くなる病気です。主に足の血管に発生し、歩行時にふくらはぎなどに痛みやしびれを感じる「間欠性跛行」という症状が現れます。進行すると、安静時にも痛みが生じたり、潰瘍ができたりすることもあります。 閉塞性動脈硬化症は、加齢、喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがリスク因子となります。また、食生活の欧米化や運動不足などの生活習慣も大きく影響します。 閉塞性動脈硬化症は、進行すると歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が重要です。
介護に関する制度について

介護保険の落とし穴?第2号被保険者とは

介護保険制度において、40歳から64歳までの方は「第2号被保険者」に分類されます。この年代の方は、まだ介護が必要になる年齢ではない、と思っていませんか?しかし、第2号被保険者は、病気や事故によって介護が必要になった場合に備えることが目的なのです。つまり、若い世代でも、病気や事故で介護が必要になる可能性は十分にある、ということを認識しておく必要があります。
高齢者の病気について

介護と脊柱管狭窄症: 知っておきたいこと

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が、加齢や姿勢などによって狭くなってしまう病気です。神経が圧迫されることで、腰や脚にしびれや痛み、歩行障害などの症状が現れます。進行すると、排尿・排便障害が起こる場合もあります。