
介護現場におけるてんかんへの理解
てんかんは、脳の神経細胞の過剰な興奮によって引き起こされる発作を繰り返す病気です。神経細胞の活動は、通常は脳内でコントロールされていますが、てんかんの人は、このコントロールがうまくいかず、発作が起こりやすくなっています。発作には、意識がなくなる、体が硬直する、けいれんする、ぼーっとするなど、様々な種類があります。発作の症状や程度は人によって異なり、中には発作に気づかない人もいます。
てんかんは、誰でも起こりうる病気です。生まれたときからてんかんの素因を持っている場合や、脳の病気やケガなどが原因で後天的に発症する場合があります。高齢者の場合、脳卒中や認知症などが原因で発症するケースも少なくありません。