福祉

福祉用語について

介護用語「クライエント」って?

「クライエント」とは、サービスを受ける側の人のことを指します。介護業界だけでなく、弁護士や税理士などの専門職が提供するサービスの利用者に対しても使われます。 従来の介護現場では、「利用者」という言葉がよく使われてきました。しかし、「利用者」という言葉には、サービスを受ける人が受け身な立場であるというイメージや、上下関係を連想させるといった指摘もあります。 そこで、対等な関係性を築き、その人らしい生活をサポートするという理念のもと、「クライエント」という言葉が使われ始めています。
福祉用語について

エコでお得!布おむつ生活のススメ

近年、環境問題への意識の高まりから、赤ちゃんにも地球にも優しい布おむつが見直されています。そもそも布おむつとは、昔ながらの、洗って繰り返し使えるおむつのこと。紙おむつが主流となった今も、根強い人気を誇っています。では、具体的にどのようなものなのでしょうか?
福祉用語について

介護の専門家「ケアマネジャー」ってどんな人?

介護が必要になったとき、心強い味方になってくれるのが「介護支援専門員」です。介護支援専門員は、一般的に「ケアマネジャー」と呼ばれ、介護を必要とする方が自分らしく、安心して生活を送れるようにサポートする役割を担っています。 具体的には、要介護認定の申請手続きの代行から、介護サービス計画の作成、そして計画に基づいたサービス事業者との連絡調整など、多岐にわたる業務を行います。介護に関するあらゆる相談に乗り、必要な情報を提供してくれる、まさに「介護の総合的な相談窓口」と言えるでしょう。
福祉用語について

円座クッションはもう古い?その真実とは

円座クッションとは、その名の通り円形のクッションのことです。中央に穴が開いているものが多く、ドーナツのような形をしているのが特徴です。日本では昔から、お寺のお坊さんが座禅を組む際に使用していたことから、「座禅クッション」と呼ばれることもあります。
福祉用語について

高齢者の「発達課題」とは?介護で支える心の変化

人は皆、年齢を重ねるごとに、その人生ステージに応じた課題に直面します。幼児期には自立へ向けて歩いたり言葉を話したりするように、高齢期にもまた、乗り越えるべき「発達課題」が存在します。 高齢期の大きな課題の一つに「自己整合性」の確立が挙げられます。これは、これまで歩んできた道のり、積み重ねてきた経験、そして変化していく自身の心や身体を包括的に捉え、「自分の人生はこれでよかった」と肯定的に受け入れることを意味します。 しかし、加齢に伴い体力は衰え、社会的な役割は減少し、大切な人との別れも経験します。こうした喪失体験は、時に自己肯定感を揺るがし、「一体自分はこれまで何をしてきたのか」「これからどう生きていけばいいのか」という問いを生み出すきっかけになりえます。 「発達課題」は、決して一人で抱え込むべきものではありません。家族や介護者、医療従事者など周囲の人々は、高齢者が自身のこれまでの人生を振り返り、肯定的に捉え直せるよう、寄り添い、支えていく必要があります。それは、残された時間を穏やかに、そして自分らしく生きていくための大切なサポートとなるのです。
介護に関する制度について

介護と生活保護: 知っておきたい関係性

生活保護法とは、日本国憲法第25条に規定された「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するための法律です。 病気、障害、高齢、失業などの理由で、生活に困窮する人々に対して、国がその困窮の程度に応じて必要な保護を行い、一日も早く自立した生活を送れるよう支援することを目的としています。 生活保護は、単なる経済的な援助ではなく、医療や介護、住居、教育など、生活のあらゆる面をサポートする制度です。 そのため、介護が必要な状態になった場合でも、生活保護を利用することで、安心して必要なサービスを受けながら生活を送ることができます。
福祉用語について

介護を支える社会資源のススメ

- 介護を支える社会資源のススメ -# 社会資源とは?介護における役割を解説 介護が必要になった時、「誰が」「どのように」サポートしてくれるのか、不安を感じる方は多いのではないでしょうか。 実は、介護を支える様々なサービスや制度が存在します。 これらを総称して「社会資源」と呼びます。 社会資源は、介護する側、される側、双方の負担を軽減し、より豊かな生活を送るためのサポートを提供しています。 具体的には、訪問介護やデイサービスなどの介護サービス、介護保険制度、地域包括支援センターの相談事業などが挙げられます。 これらの社会資源を正しく理解し、活用することで、安心して介護生活を送ることができるだけでなく、介護者自身の負担軽減にも繋がります。
福祉用語について

介護の質を高める「生活の質」という考え方

「生活の質(QOL)」とは、人がどれだけ人間らしい、自分らしい充実した生活を送れているかを表す言葉です。介護の場面では、要介護者が身体的なケアを受けるだけでなく、その人らしく生きがいを感じながら毎日を過ごせるかどうかが重要視されます。これは、単に身体機能を維持する医療モデルの介護ではなく、個人の尊厳を尊重し、可能な限り自立を支援するという考え方に基づいています。
福祉用語について

中途障害者:知っておきたい支援の必要性

「中途障害者」とは、生まれつきではなく、成長過程や社会生活を送る中で、病気や事故などによって後 acquired に障害を負った方のことを指します。 これまで通りの生活や仕事が困難になるなど、身体的、精神的、社会的に大きな変化を経験することになります。
介護サービスについて

介助犬:パートナーとしての理解を深める

介助犬は、障がいを持つ人々の自立と社会参加を支援する、大切なパートナーです。彼らは単なるペットではなく、特別な訓練を受けた「働く犬」です。 介助犬と一口に言っても、その役割は多岐に渡ります。例えば、視覚障がい者の安全な歩行を誘導する盲導犬は広く知られていますが、他にも聴覚障がい者に音を知らせる聴導犬、車椅子利用者の日常生活をサポートする介助犬、 epileptic seizure (てんかん発作)を事前に察知して対応する介助犬などがいます。 それぞれの介助犬は、担当する障がいの種類や程度、そして利用者の生活スタイルに合わせて、個別に訓練されます。そのため、介助犬は利用者にとって、まさにかけがえのない存在と言えるでしょう。
福祉用語について

知っておきたい!身体障害者福祉法と介護用語

身体障害者福祉法は、身体に障害のある方が、社会の中で自立し、積極的に社会参加できるよう、リハビリテーションや経済的支援などを行うことを目的とした法律です。1949年に制定され、これまで幾度かの改正を経てきました。 この法律は、身体障害者の方々の人権を尊重し、社会全体で支えていくという理念に基づいています。具体的には、障害者手帳の交付や、医療・福祉サービスの提供、雇用促進など、様々な支援策が規定されています。
福祉用語について

介護のアドボカシー:その役割と重要性

介護の現場において「アドボカシー」という言葉が使われる機会が増えてきました。では、アドボカシーとは一体どのような意味を持つのでしょうか?簡単に言うと、アドボカシーとは、ある人の権利や利益を守り、その人が自分らしく生活できるように支援することを意味します。介護の現場では、高齢者や障害者など、支援を必要とする方の代わりに、ご本人たちの意思を尊重し、権利を守り、より良い生活を送れるように支援する活動がアドボカシーと呼ばれます。
福祉用語について

福祉の扉を開く:福祉人材センターとは?

福祉人材センターは、福祉の仕事に就きたいと考えている方と、福祉施設や事業所をつなぐ架け橋となる機関です。高齢化社会の進展に伴い、福祉の仕事はますます重要性を増しており、同時に多くの人材が求められています。しかし、いざ福祉の仕事に就こうと思っても、どのような仕事があるのか、自分に合った職場はどこなのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。福祉人材センターは、そんな皆さんの疑問や不安を解消し、希望に合った仕事探しをサポートしてくれる強い味方です。
福祉用語について

介護の強い味方!社会福祉協議会の役割とは?

- 社会福祉協議会(社協)ってどんな組織? 社会福祉協議会(社協)は、地域福祉の推進を目的とした営利を目的としない民間組織です。 地域住民やボランティア、福祉関係者などが協力し、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指しています。 全国の都道府県、市区町村に設置されており、地域に密着した活動を行っている点が特徴です。
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知っておきたい介護用語『パウチ』

介護の現場でよく耳にする『パウチ』という言葉。 これは、食べ物をミキサーなどでペースト状にした後、元の見た目に戻す調理方法のことを指します。 例えば、ハンバーグをペースト状にしてからハンバーグの形に戻したり、イチゴをピューレ状にしてからイチゴの形に戻したりします。 見た目だけでなく、香りや舌触りも可能な限り再現することで、食べる喜びを感じてもらい、食欲や食事量の増加につなげることが目的です。
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介護の基礎知識:『ケア』ってどんな意味?

「ケア」という言葉は、日常生活でよく耳にする言葉ですが、その意味を具体的に説明できるでしょうか?実は、「ケア」には明確な定義が存在し、大きく分けて2つの解釈があります。 一つは、病気や障がいを持つ人をサポートする医療的なケアです。これは、病院や介護施設などで、専門的な知識や技術を持ったスタッフによって提供されます。 もう一つは、日常生活の中で私たちが自然に行っているケアです。例えば、家族や友人の話を聞いてあげたり、困っている人を助けたりすることなども「ケア」に含まれます。 つまり、「ケア」とは、単に身体的な世話をすることだけでなく、精神的な支えを含めた、その人らしい生活をサポートすることを意味しているのです。
介護に関する制度について

高齢化社会の道しるべ:ゴールドプランとは?

日本は世界に先駆けて高齢化社会に突入し、高齢者の増加に伴い医療や福祉の需要が急増しました。こうした状況への対応として、1990年、政府は高齢者保健福祉推進10ヵ年計画、通称「ゴールドプラン」を策定しました。これは、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる社会の実現を目指すための、画期的な計画でした。
福祉用語について

介護の基礎知識:やさしく解説

「介護」と聞いて、あなたはどんなことをイメージしますか?高齢者を支える、大変そう、そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。介護とは、加齢や病気、障がいなどによって日常生活に支障をきたしている方が、その人らしく、自立した生活を送れるようにサポートすることを言います。 具体的には、食事、入浴、排泄などの身の回りの世話から、調理、洗濯、掃除などの家事援助、さらに外出時の介助やリハビリテーションのサポートなど、その内容は多岐に渡ります。 介護が必要となる理由は人それぞれです。高齢による体力や cognitive 機能の低下、病気の後遺症、事故による障がいなど、さまざまな要因が考えられます。 大切なのは、それぞれの状況に合わせて、必要なサポートを適切に行うことです。 介護は決して簡単な仕事ではありませんが、その人の人生に寄り添い、支えていく、とてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。
福祉用語について

介護の現場を支える!介護実習・普及センターとは?

介護実習・普及センターは、増加する一方の介護ニーズに応えるため、質の高い介護サービスを提供できる人材育成を目的としています。 その役割は多岐に渡り、介護職員初任者研修などの資格取得に向けた研修の実施はもちろんのこと、地域の介護事業所や住民向けの研修、介護に関する相談業務など、地域における介護の質向上のための様々な活動を行っています。 高齢化社会の進展に伴い、介護人材の確保は喫緊の課題となっています。介護実習・普及センターは、質の高い介護人材を育成し、地域全体の介護の質向上に貢献していくという重要な役割を担っています。
福祉用語について

知っておきたい!社会福祉医療事業団の役割

社会福祉医療事業団(社医事業団)は、国民の医療と福祉の向上に貢献することを目的として、1952年(昭和27年)に設立された特殊法人です。 設立当初は結核の治療を主な事業としていましたが、その後、時代の変化や国民のニーズに合わせて事業内容を拡充してきました。 現在では、がん、心臓病、脳卒中、小児慢性疾患、精神疾患など、幅広い疾患に対応する病院や施設を運営しています。 また、医療従事者の育成や、医療に関する調査研究なども行っています。
福祉用語について

介護の基礎知識:健康の定義とは?

- WHOによる健康の定義 介護の現場で、私たちは「健康」という言葉をよく耳にします。しかし、健康とは一体どのような状態を指すのでしょうか?世界保健機関(WHO)は、健康を「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的に完全に良好な状態にあることをいう」と定義しています。 この定義は、健康が単に病気の有無だけで判断されるのではなく、身体面、精神面、社会面の3つの要素が相互に関連し、バランスが取れている状態を指していることを示しています。つまり、健康とは身体的な強さだけでなく、心の豊かさや社会とのつながりも重要な要素となるのです。
福祉用語について

介護の現場で活躍する「ストレッチャー」とは?

介護の現場でよく見かける「ストレッチャー」。これは、ベッドから車椅子への移動や、部屋間の移動など、寝たきりの方や歩行が困難な方を安全かつスムーズに移動するために用いられる医療用の運搬具です。 病院や介護施設などで広く活用されており、介護スタッフの負担軽減と、要介護者の安全確保に大きく貢献しています。
福祉用語について

「鰥寡孤独」はもう古い?

「鰥寡孤独」という言葉は、現代では「身寄りのない人」という意味合いで使われることが多いでしょう。しかし、元々はそれぞれの漢字が異なる境遇を表しており、現代の「孤独」とは全く異なる意味を持っていたのです。 「鰥」は妻を亡くした男性、「寡」は夫を亡くした女性、「孤」は親を亡くした子ども、「独」は子どもがいない人を指します。つまり、「鰥寡孤独」は、現代のようにネガティブな意味合いはなく、ただ単にそれぞれの状況を説明する言葉だったのです。 では、なぜ現代のような意味合いに変化したのでしょうか?それは、時代の流れとともに家族のあり方が変化し、「家」という単位で生活することが少なくなったことが影響していると考えられています。かつては、家を中心に人々が生活し、助け合っていました。しかし、現代では個人が尊重され、単身世帯も増加しています。そのため、「鰥寡孤独」という言葉が持つ本来の意味合いが薄れ、「身寄りのない孤独な人」というイメージが強くなってしまったのです。
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生活支援員ってどんな仕事?

生活支援員は、障がい者や高齢者など、日常生活に支援が必要な方の自立をサポートする仕事です。具体的には、食事や入浴、排泄などの身体介護や、調理や洗濯、掃除といった家事の支援を行います。また、利用者様が社会参加できるように、外出やレクリエーションの支援、就労や趣味活動のサポートなども行います。それぞれの利用者様の状況や目標に合わせて、きめ細やかな支援を提供することが重要です。