精神障害

介護に関する制度について

成年後見制度を理解しよう

成年後見制度には、大きく分けて「法定後見制度」と「任意後見制度」の二つがあります。このうち、法定後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などによって判断能力が十分でない方々を対象に、家庭裁判所が法律面や生活面で支援が必要と判断した場合に開始される制度です。 家庭裁判所によって選任された成年後見人などが、本人(被後見人)に代わって契約などの法律行為を行ったり、本人の財産を管理したりします。これは、判断能力が不十分な方が、不利益を被ったり、権利を侵害されたりすることを防ぎ、安心して生活できるようにするための制度と言えるでしょう。
介護サービスについて

ガイドヘルパーってどんな仕事?

視覚に障がいのある方の外出をサポートする仕事、それがガイドヘルパーです。具体的には、移動の際の誘導や代読、代筆、食事のサポートなどを行います。視覚に障がいのある方が安全に、そして安心して日常生活を送れるよう、外出時の“目”となってサポートする重要な役割を担っています。
福祉用語について

精神障害者保健福祉手帳とは? 知っておきたい手帳の役割とメリット

精神障害者保健福祉手帳は、精神障害のある方が、就職活動や日常生活で様々なサービスを受けやすくするための手帳です。精神障害は、見た目では分かりにくいため、手帳を持つことで周囲の理解とサポートを得やすくなります。 手帳は、精神障害者保健福祉法に基づいて、市区町村が交付しています。手帳の取得には、精神科医による診断が必要です。手帳には、1級、2級、3級の区分があり、障害の程度によって等級が異なります。
福祉用語について

寄り添う介護:身上監護の基礎知識

「身上監護」って、耳慣れない言葉かもしれませんね。介護の現場ではよく使われますが、日常生活ではあまり聞く機会がないでしょう。簡単に言うと、「身上監護」とは、介護が必要な方が安全に、そして安心して日常生活を送れるように、常に寄り添いながら見守り、必要なサポートをすることを指します。 例えば、食事や排泄の介助、更衣のサポート、起床や就寝の際の assistance などが挙げられます。 これらの行動は、単なる「お世話」ではなく、その方の尊厳を守りながら、自立を支援し、生活の質を高めるための重要な役割を担っています。
福祉用語について

介護現場におけるDSM:基礎知識と活用法

DSMとは、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略称で、日本語では「精神障害の診断と統計マニュアル」と呼ばれています。これは、アメリカ精神医学会が発行している、精神障害を診断するための基準をまとめたものです。 DSMは、精神障害を共通の基準で診断できるように、症状や経過などを詳しく定義しています。 DSMを用いることで、医師や看護師、そして介護職など、異なる立場の人々が共通の理解のもとで利用者の方のケアにあたることが可能になります。 介護現場では、認知症やせん妄、うつ病など、様々な精神的な困難を抱える方への対応が必要となります。DSMを正しく理解し、活用することで、より適切で質の高いケアを提供できるようになるでしょう。
介護サービスについて

知っておきたい!日常生活自立支援事業の基礎知識

日常生活自立支援事業とは、障害のある方や高齢の方など、日常生活に支援を必要とする方が地域で安心して暮らしていけるよう、さまざまなサービスを提供する事業です。 介護保険制度や障害者総合支援法に基づいて提供されるサービスとは異なり、市区町村が事業者と契約し、利用者のニーズに応じて柔軟にサービスを提供していく点が特徴です。 具体的には、家事の援助や外出の Begleitung、生活に関する相談など、利用者の状況に合わせて幅広いサービスが提供されます。 日常生活自立支援事業を利用することで、利用者本人の自立を促すとともに、家族の介護負担を軽減することにもつながります。
福祉用語について

介護と幻覚:正しく理解し寄り添うために

介護における幻覚とは、実際には存在しないものが見えたり、聞こえたり、匂いを感じたりするなど、五感に異常をきたす症状のことを指します。高齢者、特に認知症の方に見られることが多く、介護する上で適切な対応が必要とされます。 幻覚は、病気や薬の副作用、ストレス、環境の変化など、様々な要因によって引き起こされます。重要なのは、幻覚をただの「気のせい」と決めつけず、本人の訴えに耳を傾け、不安な気持ちに寄り添うことです。
福祉用語について

介護と向き合う: 双極性障害の理解

双極性障害とは、気分の浮き沈みが激しく、日常生活に支障をきたすこともある精神疾患です。気分が高揚しすぎる「躁状態」と、反対に気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返すのが特徴です。 躁状態では、活動的になりすぎて眠れない、集中力が途切れる、怒りっぽくなる、浪費してしまうといった症状が現れます。一方、うつ状態では、憂鬱な気分が続く、何もする気力が起きない、食欲や睡眠に変化が現れる、死にたいと考えることがあります。 双極性障害は、適切な治療とサポートによって症状をコントロールし、社会生活を送ることができます。