自己免疫疾患

福祉用語について

介護保険と全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデス(SLE)は、体の多くの臓器に炎症を引き起こす自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るはずの免疫システムが、自分の体の一部を攻撃してしまう病気です。SLEは、皮膚、関節、腎臓、心臓、肺、神経など、体の様々な部分を攻撃する可能性があります。 SLEの症状は人によって大きく異なり、発熱、倦怠感、関節痛、顔面紅斑、脱毛など、風邪や他の病気と間違えやすい症状が出ることもあります。また、症状が突然現れたり消えたりすることも多く、診断が難しい病気としても知られています。 SLEは、今のところ完全に治す方法はありませんが、適切な治療と生活管理によって、症状をコントロールし、日常生活を送ることは十分可能です。SLEと診断された場合は、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。
高齢者の病気について

知っておきたい膠原病と介護の関係

膠原病は、ひとつの病気を指す言葉ではありません。 体の様々な部位で炎症が起こり、臓器に障害が生じる病気の総称です。 膠原病は、免疫の異常によって起こると考えられていますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。 代表的な膠原病には、関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などがあります。
福祉用語について

多発性硬化症とは?症状と介護のポイント

多発性硬化症は、脳や脊髄、視神経などの中枢神経に炎症が起こり、多様な神経症状を引き起こす病気です。中枢神経は、体を動かす、感じとる、考えるなど、さまざまな機能をコントロールする役割を担っています。 この病気の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、自分の免疫システムが誤って自分の神経を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つと考えられています。発症には、遺伝的な要因と環境的な要因の両方が関わっていると考えられています。 症状は人によって異なり、症状が現れたり消えたりを繰り返すことがあります。主な症状としては、視力障害、しびれ、麻痺、歩行障害、言語障害、排尿障害などが挙げられます。症状が悪化していく場合もあれば、自然に回復する場合もあり、その経過はさまざまです。