
多発性硬化症とは?症状と介護のポイント
多発性硬化症は、脳や脊髄、視神経などの中枢神経に炎症が起こり、多様な神経症状を引き起こす病気です。中枢神経は、体を動かす、感じとる、考えるなど、さまざまな機能をコントロールする役割を担っています。
この病気の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、自分の免疫システムが誤って自分の神経を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つと考えられています。発症には、遺伝的な要因と環境的な要因の両方が関わっていると考えられています。
症状は人によって異なり、症状が現れたり消えたりを繰り返すことがあります。主な症状としては、視力障害、しびれ、麻痺、歩行障害、言語障害、排尿障害などが挙げられます。症状が悪化していく場合もあれば、自然に回復する場合もあり、その経過はさまざまです。