
高齢化社会と介護:知っておきたい現状と課題
- 高齢化社会とは何か定義と日本の現状
高齢化社会とは、全人口における65歳以上の高齢者の割合が増加し、社会構造や人々の生活に大きな影響を与える社会のことです。国連は、高齢化率(65歳以上人口の割合)が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と定義しています。
日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。1970年に高齢化率7%を超えて「高齢化社会」に突入して以降、2007年には21%を超えて「超高齢社会」となりました。現在も高齢化は進行しており、2022年の高齢化率は29.1%に達しています。これは、国民の約3人に1人が高齢者であることを意味します。
このように急速に高齢化が進む背景には、出生率の低下と平均寿命の延びがあります。少子化により若い世代が減少し、医療技術の進歩などにより長寿化が進んだ結果、相対的に高齢者の割合が増加しているのです。