高齢者介護

在宅の介護について

通所介護(デイサービス)とは?その役割とメリットを解説

通所介護(デイサービス)は、介護が必要な方が日帰りで施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられる介護保険サービスの一つです。 施設で過ごすことで、日常生活に必要な機能の維持・向上を図ったり、介護者の負担を軽減したりすることが目的です。 利用者は、自宅から施設まで送迎車で送り迎えしてもらえますので、身体的な負担が少なく、安心して利用できます。
介護サービスについて

住み慣れた場所で:サテライトケアのススメ

サテライトケアとは、高齢者や病気の方などが、住み慣れた地域や自宅で安心して暮らし続けられるように、医療・介護・福祉サービスを総合的に提供する地域密着型のケアのことです。病院での治療が必要な時期を過ぎた後も、自宅や地域で自分らしく生活を送りたいという方々にとって、心強い選択肢となっています。
介護に関する制度について

介護時間の見方: 要介護認定等基準時間とは?

要介護認定申請をすると、「要支援1」から「要介護5」までの7段階のいずれかの要介護度が認定されます。この認定の際に基準となるのが、「要介護認定等基準時間」です。 要介護認定等基準時間とは、入浴や食事、排泄などの日常生活を送る上で必要な介護動作にかかる標準的な時間の目安のこと。介護の専門家が、利用者一人ひとりの身体状況や生活環境などを考慮し、必要な介護のおおよその時間を算出します。 ただし、これはあくまでも目安の時間です。実際の介護時間は、要介護者の状況や生活環境によって大きく異なる場合もあるため、注意が必要です。
介護サービスについて

介護の負担を軽減-ショートステイとは?

ショートステイとは、介護が必要な方が短期間、施設に滞在し、食事や入浴などの介護サービスを受けられるサービスです。利用者の心身機能の維持・向上を目的とする場合もあれば、家族の介護負担を軽減するための利用もあります。数日から数週間の利用が一般的で、一時的に自宅での介護が難しい場合などに活用されます。
介護サービスについて

自宅で安心介護:宅老所のススメ

「自宅で最期まで過ごしたい」と願う高齢者の方は多くいらっしゃいます。しかし、自宅での介護には負担が伴うのも事実です。 そんな時、心強い味方となるのが「宅老所」です。宅老所とは、通いの介護サービスを提供する施設のこと。日帰りで施設に通いながら、食事や入浴、レクリエーションなどを楽しむことができます。 一方、特別養護老人ホームなどの介護施設は、利用者が施設に入居して生活する場所です。つまり、宅老所は自宅での生活を続けながら、必要な時に介護サービスを受けられるという点で、介護施設とは大きく異なるのです。
福祉用語について

介護と向き合う:自殺念慮への理解と対応

介護という行為は、献身と愛情を必要とする一方で、肉体的、精神的に大きな負担を強いるものでもあります。そして、その負担は時に、介護をする人の心を追い詰め、「死にたい」という自殺念慮に繋がってしまうことがあります。これは、決して無視することのできない、深刻な問題です。 自殺念慮は、具体的な自殺計画や方法を伴う場合もあれば、「消えてしまいたい」といった漠然とした思いにとどまる場合もあります。いずれにしても、介護者が抱える苦痛のサインであり、周囲の理解と適切なサポートが不可欠です。
介護サービスについて

わかりやすく解説!特定施設入居者生活介護とは?

特定施設入居者生活介護は、介護が必要な方が利用できるサービスのひとつです。介護が必要になった高齢者の方々が、安心して快適な生活を送れるように、日常生活のサポートを提供するサービスです。 具体的には、食事や入浴、排泄などの身体介護や、掃除や洗濯などの生活援助、そしてレクリエーションや趣味活動の支援などが含まれます。 これらのサービスは、老人福祉法に基づいて運営されている「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」や「介護老人保健施設(老健)」といった施設で受けることができます。 要介護認定を受けた方が、これらの施設に入居し、利用することができます。
福祉用語について

寝食分離で介護を変える!その効果と方法

「寝食分離」という言葉をご存知でしょうか?従来型の介護では、食事や睡眠、入浴など、生活のすべてを施設や自宅の一つの空間で行うのが一般的でした。しかし、寝食分離とは、文字通り「睡眠」と「食事」の場所を分けることを指します。具体的には、日中はデイサービスやリハビリ施設などで過ごし、夜間のみ自宅や施設で睡眠をとるというスタイルです。
福祉用語について

介護の基礎知識:眼球の構造と役割

- 眼球とは?視覚を司る重要な器官 眼球は、私たちが外界のものを見るために必要不可欠な感覚器官です。光を感知し、それを脳に伝達することで視覚を成立させています。まるでカメラのように、眼球は光を集め、像を結び、その情報を脳に送るという複雑なプロセスを行っています。
福祉用語について

介護における『監護』とは?その役割と重要性を解説

- 介護における『監護』の意味 介護と聞いて、食事や入浴のサポートをイメージする方は多いでしょう。もちろん、それも大切な介護の内容です。しかし、それ以外にも、利用者の方々が安全に、そして安心して日常生活を送れるよう見守ることも、介護には必要不可欠です。この「見守る」という役割を担うのが、まさに『監護』と呼ばれるものです。 『監護』とは、利用者の方々が危険な目に遭わないよう、常に注意を払い、必要な時に適切な対応をすることを指します。具体的には、転倒の危険性がある場所を移動する際の付き添いや、認知症の方の徘徊対策、誤嚥を防ぐための食事介助などが挙げられます。
福祉用語について

見えているのに気づかない?半側空間無視とは

私たちの脳は、五感を通して得た情報を処理し、世界を認識しています。しかし、脳卒中などによって脳が損傷を受けると、その情報処理に異常が生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。その症状の一つに、「半側空間無視」があります。半側空間無視は、視野の半分にある人や物に気づかなくなる、あるいは意識しなくなるという、驚くべき症状です。例えば、食事中にご飯を片側半分だけ残してしまったり、人と話す際に相手の顔の半分しか見なかったりします。 重要なのは、この症状は視力障害とは異なるということです。目は見えているにも関わらず、脳が視覚情報を正しく処理できないために起こります。そのため、周りの人からは理解されにくく、日常生活で様々な困難に直面することがあります。 この症状は、右脳の頭頂葉という部分が損傷を受けることで起こりやすいことが知られています。この部分は、空間認識や注意機能を司っており、損傷を受けると空間を認識したり、注意を向けたりすることが難しくなります。 半側空間無視は、リハビリテーションによって症状の改善が見込める場合もあります。日常生活の中で意識的に注意を向ける訓練や、損傷を受けた脳の機能を補う訓練などを通して、少しずつ症状を改善していくことが期待できます。
福祉用語について

機能的アプローチ:介護の本質とは?

- 機能的アプローチとは? 機能的アプローチとは、介護を受ける方の残存機能に着目し、その機能を最大限に活して自立を支援し、生活の質を高める介護の方法です。従来の「〇〇させてあげる」といった介護ではなく、「〇〇できるように支援する」という視点を持つことが重要になります。 このアプローチでは、「その人が今できること」「その人がやりたいと思っていること」を把握し、それを実現するために必要なサポートを提供します。例えば、歩くことが難しい方に対して、ただ車椅子に乗せるのではなく、歩行補助具を使用したり、リハビリテーションを取り入れることで、少しでも自分の力で歩けるように支援するのです。
福祉用語について

下半身麻痺の高齢者介護:知っておきたいこと

下半身麻痺とは、病気や怪我などが原因で、腰から下の感覚や運動機能が失われた状態を指します。 麻痺には、完全に感覚や運動機能が失われる場合と、部分的に残存する場合があります。 また、膀胱や直腸の機能にも影響が出る場合があり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。 原因としては、脳卒中や脊髄損傷、多発性硬化症などが挙げられます。