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高齢者の病気について

尿が少ない?知っておきたい『乏尿』の危険性

健康のバロメーターともいえる尿。その量は、体の状態を如実に表しています。しかし、普段から自分の尿量を気に掛ける人は少ないのではないでしょうか? 実は、尿量が極端に少ない状態が続くと、体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。 今回は、尿量が減ってしまう『乏尿(ぼうにょう)』について解説していきます。 乏尿が引き起こす病気や、その原因、適切な対処法などを知って、健康的な毎日を送りましょう。
介護に関する制度について

知って安心!包括的支援事業とは?

誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、様々な課題を抱える人を支える総合的な相談窓口のことです。 高齢者や障がい者、病気や子育てに悩む人など、あらゆる世代の困りごとに対して、福祉の専門家が相談に乗り、必要なサービスにつなぐ役割を担っています。
福祉用語について

介護とホメオスタシス:その深い関係

私たちの身体は、常に変化する外部環境や内的条件に適応しながら、健康な状態を保とうとしています。この生命維持に不可欠な機能を支えているのが、「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる働きです。 ホメオスタシスとは、体温や血圧、血糖値、体液のバランスなど、様々な生理的指標を一定の範囲内に保つための自動調節システムのことです。体温調節を例に挙げると、気温が上がれば発汗して体温を下げようとしますし、逆に気温が下がれば筋肉を震わせて熱を生み出し、体温の低下を防ぎます。このように、ホメオスタシスは私たちの意識とは無関係に働き、健康な状態を維持するために重要な役割を担っています。
福祉用語について

知っておきたい「防災福祉」のススメ

「防災福祉」 - 耳慣れない言葉かもしれません。防災と福祉、一見すると別々の分野のようですが、実は密接に関係しているのです。 災害時を想像してみてください。避難所での生活、物資の不足、そして、心身の疲労。誰もが大変な状況に置かれますが、高齢者や障がい者など、日常生活で困難を抱えている人にとっては、より深刻な状況になりかねません。 防災福祉とは、災害時において、すべての人が安全に、そして安心して暮らせるように、日頃から備え、支え合う取り組みを指します。これは、単に防災設備を整えたり、避難訓練を実施したりするだけでなく、地域住民一人ひとりのニーズを把握し、互いに助け合う体制を築くことが重要になります。
福祉用語について

介護と防衛的退行期:理解と対応

人は誰しも、病気や怪我、老いなどによって、これまで当然のようにできていたことができなくなっていくことがあります。このような状況下では、不安や恐怖、ストレスを感じるのは当然のことです。そして、このような強いストレスに直面した際に、人は無意識のうちに自分自身を守るための反応を示すことがあります。これを「防衛機制」と呼びますが、介護の場面において、特に重要なのが「退行」という防衛機制です。 防衛的退行期とは、強いストレスから自身を守るため、無意識に幼児期の精神状態に戻ってしまうことを指します。具体的には、わがままになったり、感情の起伏が激しくなったり、まるで子どものように振る舞うようになることがあります。これは、介護される側が、無意識のうちに「弱っている自分」を表現し、周囲に助けを求めているサインとも言えるのです。
福祉用語について

介護保険の基礎知識: 保険事故とは?

介護保険は、病気やケガが原因で介護が必要になった場合に、経済的な負担を軽減するための社会保険制度です。では、具体的にどのような場合に介護保険が適用されるのでしょうか? 介護保険では、病気やケガによって要介護状態になった場合、それを「保険事故」と呼びます。 つまり、保険事故とは、介護が必要となる状態が発生すること、と言い換えられます。 例えば、脳卒中で倒れて麻痺が残ってしまった場合や、認知症が進行して日常生活に支障が出てきた場合などが、保険事故に該当します。 保険事故が発生すると、要介護認定の申請を行い、認定されると介護サービスを費用の一部負担で利用できるようになります。
介護サービスについて

自宅で安心回復!訪問リハビリのすべて

- 訪問リハビリとは?その目的とメリット 「病院を退院したものの、自宅で一人でリハビリを続けるのは不安…」、「介護を受けているけれど、もっと日常生活の動作をスムーズにしたい…」 そんな悩みをお持ちのあなたやご家族にとって、「訪問リハビリ」は心強い味方になります。 訪問リハビリとは、理学療法士や作業療法士などの専門家が、実際にあなたの自宅に訪問し、一人ひとりの状態に合わせてリハビリテーションを提供するサービスです。病院とは違い、自宅という慣れ親しんだ環境で、リラックスしながらリハビリに取り組めることが大きなメリットと言えるでしょう。 訪問リハビリの目的は、単に身体機能の回復を目指すだけでなく、自宅での生活の質向上、社会参加の促進にも及びます。具体的には、歩く練習や階段昇降などの基本動作の訓練はもちろん、トイレや入浴などの日常生活動作の練習、家事動作の練習など、あなたの目標や生活スタイルに合わせたリハビリプログラムを一緒に作成し、目標達成を目指します。
介護サービスについて

訪問看護ステーションとは?その役割と利用方法を解説

訪問看護ステーションは、病気や障がいを持つ方が、住み慣れた自宅で安心して生活を送れるように、看護師やリハビリテーション専門職などが自宅に訪問して、医療・介護サービスを提供する施設です。病院での治療を終えて自宅に戻った後も、継続的な医療サポートが必要な方や、加齢や障がいによって、日常生活に支援が必要な方などにとって、心強い味方となります。具体的には、病状の観察や medication の管理、リハビリテーション、日常生活のサポートなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
福祉用語について

ポータブルトイレ: 知っておきたい基礎知識

ポータブルトイレとは、その名の通り持ち運び可能なトイレのことです。自宅の寝室やリビングなど、トイレから離れた場所に設置しておくことで、夜間や移動が困難な場合でも、トイレまで移動することなく排泄することができます。最近では、災害時への備えとして購入を検討する方も増えています。
介護に関する制度について

介護と生活保護:補足性の原理を理解する

介護における補足性の原理とは、まず家族や地域社会による助け合い、そして社会保険である介護保険を最大限に活用するという考え方です。これは、公的資源である生活保護を安易に利用するのではなく、まずは可能な限り、自分たちで生活を支える努力をするという原則に基づいています。 具体的には、介護が必要な状態になった場合、まずは家族や親族によるサポート、地域住民による見守り活動などを検討します。そして、介護保険サービスを利用することで、家族だけでは負担の大きい介護を社会全体で支え合う体制を目指します。これらの制度を最大限活用してもなお生活が困難な場合に、最終的な手段として生活保護が検討されることになります。
在宅の介護について

自宅で安心ケア:訪問看護のススメ

病気や障がいを抱えていても、住み慣れた自宅で安心して療養生活を送りたい。 そんな願いを叶えるのが訪問看護です。訪問看護とは、看護師や理学療法士などの医療専門家が、定期的に自宅を訪問し、医療的なケアやリハビリテーションを提供するサービスです。病院に行くことが難しい方や、退院後も自宅で安心して療養を続けたい方にとって、心強い味方となります。
介護サービスについて

住み慣れた地域で安心して暮らすために:包括的・継続的ケアマネジメント事業とは?

包括的・継続的ケアマネジメント事業の目的は、高齢者が住み慣れた地域で、可能な限り自立した生活を継続できるよう支援することです。 これは、高齢者が自身の状況や希望に応じて、必要な医療・介護・生活支援サービスを、適切なタイミングで利用できるようにすることを目指しています。 従来のサービスは、それぞれの分野で独立して提供されることが多く、利用者自身がサービスの組み合わせや手続きに苦労することが少なくありませんでした。 しかし、包括的・継続的ケアマネジメント事業では、医療・介護・福祉の専門職が連携し、利用者一人ひとりの状況を把握した上で、必要なサービスを調整します。 これにより、利用者は安心して必要なサービスを受けられ、住み慣れた地域で自分らしく生活し続けることが期待できます。
福祉用語について

地域の健康を守る!保健師の仕事とは?

保健師は、地域住民の健康を守るために活動する、いわば「健康のスペシャリスト」です。乳幼児から高齢者まで、幅広い世代の人々を対象に、健康相談や健康教育、生活習慣病の予防指導など、様々な業務を行います。病院のような医療機関で働く場合もあれば、市区町村の保健センターや訪問看護ステーションなどで働く場合もあります。人々の暮らしの場で、健康上の不安や悩みに寄り添い、健康的な生活を送れるようにサポートすることが、保健師の大きな役割と言えるでしょう。
高齢者の食事について

介護の強い味方!知って得する「保健機能食品」

介護が必要な状態になると、加齢や病気の影響で食欲が低下したり、食事の際にサポートが必要となるケースが増えてきます。食事量が減ると、必要な栄養が不足し、体力や免疫力が低下してしまう可能性があります。健康を維持し、日常生活の質(QOL)を保つためにも、介護における「食」の役割は非常に重要です。 十分な栄養を摂取することは、体力維持だけでなく、免疫力向上、病気の予防、認知機能の低下予防など、様々な効果が期待できます。また、食事はただ栄養を摂るだけでなく、楽しみや喜びを感じることで、心の安定にも繋がります。
介護サービスについて

自宅で安心入浴!訪問入浴介護のススメ

「最近、体力が落ちてお風呂に入るのが大変…」 「自宅のお風呂場が狭くて介助が難しい…」 そんな悩みをお持ちのご本人様やご家族様もいらっしゃるのではないでしょうか? 訪問入浴介護とは、看護師や介護職員など、専門のスタッフがご自宅に訪問し、入浴の介助を行うサービスです。 専用の浴槽を持ち込み、お部屋の中で安全かつ快適に入浴することができます。
福祉用語について

知って得する!介護と保健所の意外な関係

「保健所」と聞くと、感染症対策や食中毒のイメージが強いかもしれません。しかし実は、保健所は介護の分野においても、私たちを支える様々な役割を担っています。 保健所では、介護に関する相談窓口を設け、介護保険の申請手続きの支援や、介護サービス事業者に関する情報提供などを行っています。介護が必要になった場合、どこに相談すれば良いか迷ってしまうことも多いですが、保健所はそんな時に頼りになる存在です。 また、介護サービス事業者に対しては、定期的な指導や監査を実施し、サービスの質の向上を図る役割も担っています。これは、利用者が安心して適切なサービスを受けられるよう、保健所が間に入って品質管理を行っていると言えるでしょう。
在宅の介護について

訪問介護員ってどんな仕事?

訪問介護員は、高齢者や障がいのある方が住み慣れた自宅で安心して生活を送れるよう、自宅に訪問して日常生活の支援を行う仕事です。 具体的には、食事、排泄、入浴などの身体介護や、調理、洗濯、掃除などの生活援助を行います。 利用者の方一人ひとりの状況や希望に合わせたサービスを提供することで、その人らしい生活をサポートします。
介護サービスについて

訪問歯科衛生指導で笑顔を守る!

訪問歯科衛生指導とは、歯科医院に通うことが困難な方のご自宅や施設に歯科衛生士が訪問し、お口のケアを行うサービスです。 加齢や病気などにより、歯科医院への通院が難しい場合でも、専門的なケアを受けることができます。
介護サービスについて

知っておきたい!ホームヘルプの基本

ホームヘルプサービスとは、介護を必要とされる方が住み慣れた自宅で安心して生活を送れるように、訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅に訪問し、入浴や食事の介護、調理や掃除などの生活援助を行うサービスです。 利用者の状態や希望に合わせた柔軟なサービス提供が特徴で、要介護度やサービス内容に応じて費用が発生します。介護保険制度の適用を受けることで、費用負担を軽減しながら必要なサービスを利用することができます。
介護に関する制度について

介護保険の保険給付を理解しよう

介護保険制度は、40歳以上のすべての人が加入する「介護保険」と、65歳以上の人が利用できる「介護サービス」から成り立っています。 介護保険に加入することで、病気や怪我、高齢などによって介護が必要になった場合、介護サービスを費用を抑えて利用することができます。この時、実際に利用したサービス費用のうち、原則1割または2割の自己負担で済むように、残りの費用を給付するのが「保険給付」です。 つまり、保険給付とは、介護が必要になったときに、経済的な負担を軽減しながら必要なサービスを受けられるようにするための制度と言えるでしょう。
福祉用語について

歩行を支える頼れる味方:歩行器

加齢や病気、怪我などにより歩行が困難になった場合、歩行をサポートし、自立した生活を支援してくれるのが歩行器です。 今回は、歩行器の役割や種類、選び方のポイントなどについて詳しく解説していきます。 歩行器は、体を支えるためのフレームと、地面に接するグリップや脚部で構成されています。 使用する方の状態に合わせて、高さや重さを調節できるようになっているものが一般的です。 歩行器と聞いてまず思い浮かぶのは、フレーム部分が四角く囲まれたタイプの固定型歩行器ではないでしょうか。 これは、安定性に優れており、主に室内での使用や、歩行訓練などに適しています。 一方、歩行器の前方に車輪が付いたタイプは歩行車と呼ばれ、よりスムーズな歩行をサポートします。 屋外での使用にも適しており、買い物などにも活用できます。 歩行器は、介護保険の適用対象となる場合があります。 必要な場合は、医師やケアマネージャーに相談してみましょう。
福祉用語について

介護の基礎知識: 訪問活動記録とは?

訪問介護記録とは、ホームヘルパーなどが、利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供した際に、その内容を記録した書類のことです。 具体的には、サービス提供日時、提供したサービス内容、利用者の状態、利用者や家族からの要望や相談内容などを記録します。 この記録は、介護サービスの質を確保し、利用者に適切なサービスを提供するために非常に重要なものです。
福祉用語について

知って安心!頼れる味方、保健センターのススメ

「介護が必要になったら…」そう考えたとき、どこに相談すればいいのか迷ってしまう方もいるかもしれません。実は、身近な存在である保健センターが、介護の相談窓口としても頼れる味方なんです。保健センターには、保健師や看護師、相談員など、様々な専門職がいます。彼らは、皆さんの抱える健康や介護に関する悩みに寄り添い、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。 具体的には、介護保険の申請手続きや、介護サービス事業者の紹介、自宅での介護に関する相談など、幅広いサポートを受けることができます。また、地域によっては、介護予防教室や認知症カフェなど、高齢者の健康を支えるための様々な取り組みを行っている保健センターもあります。 一人で抱え込まずに、まずは気軽に保健センターに相談してみましょう。きっと、心強い味方となってくれるはずです。
高齢者の健康のために

介護とホルモンの関係:知っておきたい基礎知識

ホルモンは、私たちの体内で作られる化学物質で、血液によって全身に運ばれ、特定の臓器や組織の働きを調節する役割を担っています。 例えば、血糖値や体温の調節、成長や生殖、睡眠、ストレス反応など、多岐にわたる体の機能に影響を与えています。ホルモンは、ごくわずかな量で体の機能を大きく左右するため、「体内のメッセンジャー」とも呼ばれています。