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福祉用語について

施設での暮らしやすさ向上!一般浴とは?

介護施設と聞いて、浴室のイメージは沸きにくい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、入浴は身体の清潔を保つだけでなく、心身のリラックスやリフレッシュ、血行促進など、様々な効果が期待できるため、介護施設においても重要な役割を担っています。 一般的に、介護施設の浴室には、自立度に合わせて「一般浴」「機械浴」「特殊浴」の3種類が設けられています。この中でも「一般浴」は、自宅の浴室と同様に、浴槽につかって入浴できるのが特徴です。 一般浴は、他の入浴方法に比べて自立度が高い方が利用することが多く、浴室までの移動や脱衣、入浴動作などを自身で行います。ただし、施設によっては、介助が必要な場合に備え、手すりやシャワーチェアなどの設備が整っている場合もあります。
介護サービスについて

介護の強い味方!移送サービスを徹底解説

「移送サービス」って聞いたことはありますか? 介護が必要な方やそのご家族にとって、外出は体力面や安全面で負担が大きいものです。 移送サービスは、そんな負担を軽減し、病院への通院や施設への入退所、冠婚葬祭への参加など、様々な外出をサポートしてくれる心強いサービスです。
介護サービスについて

移動支援で広がる世界:介護が必要な方の外出をサポート

「移動支援」とは、介護保険制度におけるサービスの一つで、ホームヘルパーが介護が必要な方の外出に同行し、移動の介助や外出中のサポートを行うサービスです。 身体的な介助だけでなく、外出先での付き添いや、移動中の不安を取り除く精神的なサポートなども含まれます。
高齢者の病気について

介護に必要な知識:意識障害とは?

- 意識障害とは何か症状と状態 意識障害とは、周囲の状況や自分自身の状態を正しく認識することができなくなったり、周りの人とのコミュニケーションがうまく取れなくなったりする状態を指します。 意識障害は、その症状の程度によっていくつかの段階に分けられます。 * -軽度な意識障害-ぼーっとしていたり、反応が遅くなったりする状態。 * -中等度な意識障害-呼びかけに対して反応が鈍く、質問の意味を理解することが難しい状態。 * -重度な意識障害-呼びかけに全く反応せず、自分の力で身体を動かすこともできない状態。 意識障害は、様々な原因で起こる可能性があります。 * -脳卒中- * -頭部外傷- * -低血糖- * -薬物の影響- * -高熱- 介護の現場においては、意識障害のある方に対して、安全を確保することと状態の変化にいち早く気づくことが非常に重要です。
高齢者の食事について

胃瘻とは?仕組みやメリット・デメリットを解説

口から十分な栄養を取ることが難しい場合、胃瘻という選択肢があります。胃瘻とは、お腹に小さな穴を開け、そこから直接胃に栄養を送り込む方法です。 食べ物を飲み込むのが困難な方や、誤嚥のリスクが高い方にとって、胃瘻は安全かつ確実な栄養摂取の方法となりえます。
福祉用語について

介護の基本動作「移乗」を解説

介護の現場で頻繁に登場する「移乗」。これは、ベッドから車椅子へ、車椅子からトイレへと、場所を移動することを指します。介護を受ける方の身体状況は様々で、自分で移動することが難しい方にとっては、介護者のサポートが不可欠となります。この「移乗」は、日常生活を支える上で非常に重要な動作と言えるでしょう。
高齢者の健康のために

介護の基礎知識:陰部洗浄の重要性と正しい方法

- 陰部洗浄とは?その目的と重要性 陰部洗浄とは、排泄後や入浴時に、陰部とその周辺を清潔に保つためのケアです。 これは、単に汚れを落とすだけでなく、皮膚トラブルや感染症を予防し、快適な生活を送るために非常に重要です。 特に、自分でトイレに行ったり体を拭いたりすることが難しい方にとっては、介護者が適切な陰部洗浄を行うことが重要になります。 清潔を保つことで、かぶれや炎症、不快感などを軽減し、高齢者の尊厳を保つことにもつながります。
介護サービスについて

医療系ショートステイで安心のケアを

医療系ショートステイは、病気や障害を抱えている方が、短期間施設に滞在して医療ケアやリハビリテーションを受けることができるサービスです。病院と自宅の中間に位置するようなイメージで、退院後も引き続き医療サポートが必要な方や、在宅介護の負担軽減を目指すご家族にとって心強い味方となります。 医療機関と連携しているため、看護師や医師による医療処置や健康管理はもちろん、状態に合わせてリハビリテーションを受けることも可能です。 利用期間は数日から数週間までとさまざまで、利用者の状態やニーズに合わせて柔軟に対応しています。
認知症について

認知症の異食行動:原因と対策

認知症の症状として、「異食」と呼ばれる摂食行動の異常が見られることがあります。異食とは、通常食べないものを口に入れてしまう行動のことを指します。食べ物ではないもの、例えば、紙や布、プラスチック、石などを口にしてしまうことがあります。 認知症の方が異食行動を起こす原因は、まだはっきりと解明されていません。しかし、脳の機能低下によって、「食欲を制御する機能」や「食べ物の認識力」が低下することが関係していると考えられています。また、栄養不足や精神的な不安などが原因で異食行動が現れることもあります。
福祉用語について

介護の基礎知識:移乗介助を解説

- 移乗介助とは? 「移乗介助」とは、介助を必要とする方が、ベッドから車椅子へ、車椅子からトイレへなど、自力では移動できない場所を移動する際に、介助者がサポートすることを指します。 高齢者や障がいのある方など、身体機能が低下した方にとって、安全で負担の少ない移動のために欠かせないものです。 移乗介助は、単に抱え上げて移動させることではありません。 相手の身体状況や移動距離などを考慮し、適切な介助方法を選択することが重要です。この際、介助を受ける方の尊厳を尊重し、可能な限り自立を促すことが大切になります。
福祉用語について

介護の第一歩『インテーク』とは?

介護が必要となる場面に直面した時、まず最初に耳にする言葉の一つに「インテーク」があります。聞き慣れない言葉に戸惑う方もいるかもしれません。 インテークとは、介護サービスの利用を検討し始める際の最初の段階を指します。具体的には、介護が必要な方の状況や希望を把握し、適切なサービスにつなぐための重要なプロセスです。 このインテークの役割は多岐に渡ります。まず、利用者の方の状況を詳しく把握することが挙げられます。現在の健康状態や生活状況、介護が必要となった経緯、そしてどのような生活を送りたいと考えているのかなど、様々な情報を丁寧にヒアリングします。 次に、利用可能なサービスや制度についての情報提供を行います。介護保険制度をはじめ、地域で利用できるサービスにはどのようなものがあるのか、費用はどのくらいかかるのかなど、利用者の方が適切な判断を下せるよう、分かりやすく説明します。 そして、利用者の方の希望に沿ったサービス計画の作成を支援します。どのようなサービスを、どの程度の頻度で利用したいのか、住み慣れた自宅で生活を続けたいのか、施設への入居を希望するのかなど、利用者の方の意向を尊重しながら、最適なプランを一緒に考えていきます。 インテークは、利用者の方と介護サービスをつなぐための最初の架け橋と言えるでしょう。
高齢者の病気について

介護と陰性症状:理解と対応のポイント

陰性症状とは、感情の平板化、意欲の低下、コミュニケーションの困難さなど、本来あるべきものが失われたような状態を指します。統合失調症の代表的な症状の一つであり、周囲の人々からは「怠けている」「やる気がない」などと誤解されやすいという特徴があります。陰性症状は、本人にとっても苦痛を伴うものであり、日常生活や社会生活に大きな支障をきたす可能性があります。
福祉用語について

介護におけるインフォームド・コンセント:重要性と実践

インフォームド・コンセントとは、介護を受ける方が、ご自身の身体状況や介護の内容、選択肢などを十分に理解した上で、介護サービスを受けるか、拒否するか、あるいはどのようなサービスを受けるかなどを、自らの意思で決定することを言います。 これは医療現場でよく耳にする言葉ですが、介護の現場においても同様に重要視されています。介護を受ける方が、自身の状況や提供されるサービスについて正しく理解し、納得した上で選択することで、より質の高い、そしてその人らしい生活を送る手助けになると考えられているからです。
福祉用語について

介護と医療保険:知っておきたい関係性

介護保険と医療保険は、どちらも私たちの生活を支える重要な社会保障制度ですが、その役割や対象となるサービスは大きく異なります。介護保険は、加齢に伴う病気や障害などによって日常生活に支障が生じた場合に、「自立した生活」を送れるよう、必要な介護サービスを提供する制度です。一方、医療保険は、病気やケガの治療を目的とした保険であり、医師の診療や入院、手術など、「病気やケガの治療」に必要となる医療サービスを提供します。 介護保険と医療保険は、それぞれ異なる目的と役割を持つため、利用するサービスや費用負担も異なります。例えば、骨折した場合、骨折の治療自体は医療保険の対象となりますが、骨折が原因で日常生活に支障が生じ、入浴や食事の介助が必要になった場合には、介護保険のサービスを利用することになります。このように、介護保険と医療保険は、相互に連携しながら、私たちの生活を支えているのです。
福祉用語について

介護におけるインクルージョン:誰もが尊重される社会へ

- インクルージョンとは何か介護における重要性 近年、さまざまな場面で「インクルージョン」という言葉が使われるようになりました。では、インクルージョンとは一体何でしょうか?インクルージョンとは、年齢、性別、障がいの有無、国籍、文化、性的指向などに関わらず、全ての人々が尊重され、対等な立場で社会参加できることを意味します。これは、単に異なる属性の人々を「受け入れる」という消極的な姿勢ではなく、それぞれの個性や能力を積極的に認め、活かしながら、共に生きる社会を築いていこうという考え方です。 特に介護の現場において、インクルージョンの視点は非常に重要です。介護を必要とする高齢者や障がい者はもちろんのこと、介護職員、その家族など、介護に関わる全ての人々が、それぞれの状況や気持ちを尊重され、安心して過ごせる環境を作る必要があります。 誰もが排除されることなく、それぞれのペースで、自分らしく生きることができる社会。それが、介護におけるインクルージョンが目指す未来です。
福祉用語について

介護現場における『医行為』の線引き

医療と介護の連携が重要視される中、介護現場においてどこまでが許容される行為なのか、その線引きがしばしば議論となります。特に、医療従事者ではない介護職員が行う行為の範囲については、利用者の安全と職員の業務範囲の観点から明確な理解が必要です。 では、『医行為』とは具体的にどのような行為を指すのでしょうか。医師法では「医行為とは、医師以外の者が行えば保健衛生上の危害を生ずる恐れのある行為」と定義されています。これは、医療に関する専門的な知識や技術を必要とし、医師以外の者が行うことで利用者の身体に危険が及ぶ可能性のある行為を指します。 具体的な例としては、注射や点滴、医薬品の投与、診療の補助などが挙げられます。これらの行為は、医師の指示や監督のもとで行われる場合であっても、原則として医師または看護師が行うべきものとされています。
高齢者の病気について

介護現場におけるインフルエンザ対策

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。一般的に「風邪」と混同されがちですが、発熱や咳、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が、風邪よりも強く出ることが特徴です。高齢者や基礎疾患のある方が感染すると、肺炎などの合併症を引き起こし、重症化するリスクが高まります。
福祉用語について

医療法人とは?介護との関係をわかりやすく解説

医療法人とは、医療を提供することを主な目的として設立される法人の一種です。病院や診療所を開設する際に、個人事業ではなく、この医療法人という形で運営されるケースが多く見られます。 では、なぜ医療法人を設立するのでしょうか?それは、税制上の優遇措置を受けやすくなる、社会的な信用度が高まる、医師や看護師などの医療従事者を採用しやすくなるなど、多くのメリットがあるからです。 医療法人は、株式会社や合同会社といった一般的な会社とは異なり、利益を追求するのではなく、医療を提供することを第一に考えなければなりません。このため、医療法人が得た利益は、医療機関の設備投資や医療従事者の待遇改善などに再投資されることが求められます。
高齢者の病気について

インスリン自己注射の基礎知識:介護で知っておくべきこと

インスリン自己注射とは、糖尿病の治療において、患者さん自身がインスリン製剤を皮下注射することを指します。インスリンは、血糖値を下げるホルモンであり、食事から摂取した糖をエネルギーに変換するために必要不可欠です。 1型糖尿病の患者さんは、インスリンを全く分泌することができないため、インスリン注射が必須となります。また、2型糖尿病の患者さんにおいても、食事療法や経口薬だけでは十分な血糖コントロールが難しい場合に、インスリン注射が必要となることがあります。 インスリン自己注射は、患者さんの自己管理能力が求められる治療法です。そのため、介護者の方は、患者さんが安全かつ確実に自己注射を行えるよう、正しい知識と技術を身につけるサポートをすることが重要です。
福祉用語について

医療ソーシャルワーカー:入院・退院を支える心強い味方

医療ソーシャルワーカーは、病気や怪我、障害などによって、生活上に不安や困難を抱える患者さんやそのご家族を支える専門職です。病院などの医療機関で勤務し、社会福祉の立場から、患者さんが安心して治療に専念できるよう、様々な相談に応じ、必要な支援につなげていきます。
福祉用語について

介護と医療過誤:知っておくべき基礎知識

介護における医療過誤とは、介護サービスの提供中に発生する医療ミスを指します。具体的には、誤薬や投薬忘れ、点滴や注射のミス、床ずれの放置、低体温症や熱中症への対応不足、転倒・転落による骨折などが挙げられます。これらのミスは、介護職員の知識不足や不注意、人員不足による業務過多など、さまざまな要因によって引き起こされます。介護施設や病院だけでなく、訪問介護の現場でも医療過誤は発生する可能性があり、注意が必要です。
福祉用語について

介護の「医学モデル」とは?その特徴と限界

医学モデルにおける介護は、医師や看護師などの専門家が中心となって、利用者の病気や障害を治療することに重点を置くアプローチを取ります。ここでは、利用者の身体的な問題を「治癒すべき対象」と捉え、専門家の知識や技術によって問題の解決を目指します。 例えば、歩行が困難な利用者に対しては、医師がリハビリテーションの計画を立て、理学療法士がその計画に基づいて歩行訓練を実施します。 このように、医学モデルでは、専門家の指示・指導のもと、利用者は「患者」として治療やケアを受けるという構図が基本となります。
福祉用語について

介護に役立つ医薬部外品の賢い選び方

「医薬部外品」とは、医薬品と化粧品の中間に位置する分類で、厚生労働省によって効果・効能が認められています。簡単に言うと、医薬品ほどではありませんが、ある程度の効果・効能が期待できるものです。 介護の現場では、お肌のケアや清潔を保つために、様々な医薬部外品が活躍しています。例えば、消毒効果のあるハンドソープや、床ずれを予防するクリームなどが挙げられます。
高齢者の病気について

介護現場におけるイレウスの理解と対応

イレウスとは、腸の内容物が正常に通過しなくなる状態を指します。わかりやすく言うと、腸閉塞のことです。食べ物が詰まる、腸がねじれる、腸の動きが悪くなるなど、さまざまな原因で起こります。高齢者や寝たきりの方などは特に注意が必要な症状です。