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福祉用語について

介護保険証と基礎年金番号の関係

基礎年金番号とは、国民一人ひとりに割り当てられる10桁の番号です。これは、国民年金や厚生年金などの年金制度に加入する際に使用され、その後も一生涯変わらないものです。基礎年金番号は、皆さんの年金記録を正確に管理するために非常に重要です。
高齢者の病気について

介護の現場で知っておきたい『虚血性心疾患』

心臓は、全身に血液を送るポンプの役割を担っています。しかし、心臓 itself に栄養や酸素を送る血管(冠動脈)が動脈硬化などで狭くなったり、詰まったりすると、心臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなります。これが『虚血性心疾患』と呼ばれる病気です。 虚血性心疾患は、狭心症や心筋梗塞などを引き起こし、介護現場においても遭遇する可能性が高い病気です。そのため、症状や予防、緊急時の対応などを正しく理解しておくことが重要です。
高齢者の食事について

「きざみ食」で食事の楽しみを再び

「きざみ食」とは、食べ物が小さく刻まれている食事形態のことです。 加齢や病気などにより、食べ物を噛んだり飲み込んだりする力が弱くなった方が、安全に、そしてより美味しく食事を楽しめるようにと工夫されています。
福祉用語について

介護の現場で知っておきたい『起座呼吸』

『起座呼吸』とは、呼吸困難な状態を和らげるために、患者さんがベッドの縁などに座って楽な姿勢をとる呼吸法のことです。高齢者や心不全、呼吸器疾患のある方に多く見られます。介護の現場では、利用者さんの苦痛を少しでも軽減するために、起座呼吸について正しく理解しておくことが重要です。
福祉用語について

介護と感染症:知っておきたい『キャリア』

介護現場は、高齢者や基礎疾患を持つ方が多く集まるため、感染症のリスクが高い場所と言えます。免疫力が低下している方が多いことに加え、共同生活を送る場合が多いため、いったん感染症が発生すると、まん延するリスクも高まります。特に、インフルエンザ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎、肺炎などは、重症化のリスクも高く、注意が必要です。また、近年では新型コロナウイルス感染症の流行により、介護現場における感染症対策の重要性が、より一層高まっています。
福祉用語について

介護の基本動作「起居動作」で自立支援

「起居動作」とは、人が日常生活を送る上で基本となる動作のことです。具体的には、起き上がる、座る、立つ、歩く、寝る、寝返りを打つといった動作を指します。これらの動作は、一見、誰にでも簡単にできることのように思えますが、加齢や病気、障がいなどによって困難になることがあります。 介護の現場において、利用者の自立を支援し、生活の質を向上させるためには、これらの起居動作をスムーズに行えるようにサポートすることが非常に重要です。そのため、介護職員は起居動作を正しく理解し、利用者の状態に合わせた適切な介助技術を身につける必要があります。
介護施設の種類について

救護施設とは?:高齢者の生活を支える場所

救護施設は、経済的な事情や病気、障がいなどにより、自宅での生活が困難な高齢者を対象とした施設です。ここでは、食事や入浴などの日常生活の支援を受けながら、他の入居者と共同生活を送ります。 救護施設の主な役割は、高齢者が安心して生活できるよう、衣食住の提供や健康管理などのサポートを提供することです。対象者は、65歳以上の高齢者で、身体上または精神上に著しい障害がある、あるいは環境上の理由で自宅での生活が困難な方が中心となっています。 救護施設は、経済的に困窮している高齢者でも利用しやすいよう、費用負担が軽減される制度が設けられています。そのため、経済的な理由で生活に困っている高齢者にとって、非常に重要な役割を担っていると言えます。
福祉用語について

介護で必須!「近位」ってどんな意味?

介護の現場では、体の部位を正確に伝えることが非常に重要になります。たとえば、麻痺のある方の左腕に症状がある場合、「左腕全体」なのか、「肘から先」なのか、「肩に近い部分」なのか、など、より具体的に伝える必要があります。 このような場合に役立つのが、「近位」や「遠位」といった用語です。これらの用語を使うことで、体のどこを指しているのかを明確に伝えることができます。 「近位」とは、体の付け根に近い部分のことを指します。例えば、「腕の近位」というと、肩に近い上腕部分を指します。逆に、「遠位」は体の付け根から遠い部分を指し、「腕の遠位」は、肩から遠い手首部分を指します。 これらの用語は、医療現場でも使われていますが、介護の現場でも、利用者の方の状態を正しく把握し、適切なケアを提供するために欠かせないものです。ぜひ、この機会に「近位」「遠位」といった用語を覚えて、日々の介護に役立てていきましょう。
福祉用語について

知っておきたい!虚弱高齢者とその支援

「虚弱」とは、加齢に伴って身体の様々な機能が低下し、病気にかかりやすくなったり、日常生活に支障が出やすくなった状態を指します。高齢者の場合は、単に年齢を重ねただけでなく、筋力の低下や認知機能の衰え、慢性疾患の増加などによって、心身ともに虚弱な状態になることがあります。このような状態にある高齢者を「虚弱高齢者」と呼びます。 虚弱高齢者は、転倒や骨折、感染症などのリスクが高く、重症化しやすくなります。また、日常生活での自立度が低下し、介護が必要となる可能性も高くなります。そのため、早期に虚弱に気付き、適切な予防や対策を行うことが重要です。
福祉用語について

介護職のキャリアパス:成長とやりがいへの道筋

介護職のキャリアパスとは、介護の現場で働きながら、経験やスキルを積み重ねて、より専門性の高いポジションを目指したり、キャリアアップしていく道筋のことです。資格取得や研修、職場での経験を通して、介護福祉士やケアマネージャー、施設長など、さまざまなキャリアを築くことができます。 従来、介護職は給与水準が低い、キャリアアップが難しいなどのイメージを持たれがちでしたが、近年では、高齢化社会の進展に伴い、介護の重要性が高まっていることから、キャリアパス制度を導入する施設や事業所も増えています。キャリアパス制度の導入により、介護職のモチベーション向上や人材の定着、サービスの質の向上などが期待されています。
介護サービスについて

緊急時訪問介護加算とは? 知っておきたいサービス内容と利用条件

「緊急時訪問介護加算」とは、訪問介護を利用している方が、急な病気や事故に見舞われた際に、普段利用している事業者が提供する訪問介護サービスに加えて、緊急対応として利用できるサービスです。 この加算は、通常の訪問介護の時間外やサービス提供時間帯外であっても、利用者の状況に応じて柔軟に対応できるように設定されています。 利用者の安全確保や状態悪化の予防を目的とし、病院への付き添い、入院時の手続きサポート、必要な場合の宿泊を伴うサービス提供など、緊急時ならではのきめ細やかな対応を期待できます。
高齢者の病気について

介護現場における気胸の理解

気胸とは、肺を包む薄い膜(胸膜)と胸壁の間に空気が入り込んでしまう病気です。肺は、この胸膜の働きによって膨らんだり縮んだりしながら呼吸をしています。気胸になると、肺が空気に圧迫されて十分に膨らむことができなくなり、呼吸困難などの症状が現れます。
福祉用語について

分かりやすく解説!介護における『記銘力』とは?

「記銘力」。日常生活で頻繁に耳にする言葉ではありませんが、介護の現場ではとても重要なキーワードです。高齢者の方と接する中で、「あれ?この間話したことを覚えていない…?」と感じることがあるかもしれません。これは、加齢とともに「記銘力」が低下することが原因の一つとして考えられます。 では、具体的に「記銘力」とは一体何なのでしょうか? 簡単に言えば、記銘力とは「新しい情報を記憶する力」のこと。新しい人の名前を覚えたり、昨日食べた晩御飯を思い出したり…といった、私達が日々当たり前のように行っている行動は、この「記銘力」によって支えられています。
福祉用語について

介護の共生:地域で共に生きる未来

近年、「共生」という言葉は、様々な場面で耳にするようになりました。それは、高齢化が進む現代社会において、介護の分野でも重要なキーワードとなっています。 共生とは、異なる個性や立場を持つ人々が、互いを尊重し支え合いながら、共に生きていくことを意味します。介護においては、介護を必要とする高齢者と、その家族、そして地域住民が、それぞれができることを認め合い、協力し合うことで、より豊かな生活を実現していくことを目指します。 これまでの介護は、施設や病院といった限られた場所で、専門職が中心となって行われることが一般的でした。しかし、共生の視点を取り入れることで、地域全体で高齢者を支え、住み慣れた場所で安心して暮らし続けられる社会を実現できる可能性が広がります。
高齢者の健康のために

高齢者介護と基礎代謝:知っておきたいこと

基礎代謝量とは、人が生命を維持するために最低限必要なエネルギー量のことです。つまり、呼吸、体温維持、心臓の拍動など、生きていくために自然と消費されるエネルギーを指します。高齢者介護においては、この基礎代謝量が健康状態や日常生活動作に大きく関わってくるため、理解を深めておくことが重要です。
福祉用語について

介護に不可欠な共感力を高める

- 共感とは何か介護における重要性 介護において、相手の気持ちを理解し、寄り添う「共感」は、質の高いケアを提供するために欠かせない要素です。しかし、共感とは一体何なのでしょうか。それは、単に同情することとは異なり、相手の立場に立って、その人の感情や思考を深く理解しようと努めることを意味します。相手の喜びを共に喜び、悲しみを共に感じること、それが共感の本質と言えるでしょう。 介護の現場では、身体的なケアだけでなく、精神的なケアも非常に重要です。利用者の方々は、病気や障害、老いなど、様々な不安や苦悩を抱えています。共感に基づいたコミュニケーションを取ることで、彼らの心に寄り添い、安心感や信頼関係を築くことができます。その結果、利用者の方々のQOL向上にもつながっていくのです。
介護サービスについて

共生型サービスで変わる介護:地域で過ごす安心の未来

共生型サービスとは、介護が必要な人もそうでない人も、共に暮らす地域でサービスを受けながら、当たり前に生活できる社会を目指す新しい考え方です。従来の介護サービスのように、要介護者とサービス提供者を線引きするのではなく、地域住民全員がサービスの担い手や利用者となり得る点が大きな特徴です。例えば、空き家を活用した高齢者のためのコミュニティスペースで、子育て中の親子が交流したり、学生が学習支援を行うなど、世代を超えた繋がりを生み出すことも期待されています。
福祉用語について

介護と気管支:知っておきたい基礎知識

- 気管支とは?その役割と働き 気管支とは、空気の通り道である気道のうち、肺へと続く部分のことです。 口や鼻から吸い込まれた空気は、気管を通って左右の肺へと分かれますが、その分岐点から肺胞までの部分を気管支と呼びます。 気管支は、単なる空気の通り道ではありません。 異物や細菌が肺に侵入するのを防ぐ役割も担っています。 気管支の粘膜には、線毛と呼ばれる細かい毛が生えており、異物を trachea へと押し出す働きをしています。 また、気管支は、空気の温度や湿度を調節する役割も担っています。 外気は温度や湿度が一定ではありませんが、気管支を通ることで、肺に届くまでに体温に近い温度、湿度に調整されるのです。
福祉用語について

介護現場における吃音への理解

吃音(きつおん)とは、言葉をスムーズに話せない発話障害の一つです。具体的には、「どもり」や「吃り」といった言葉の繰り返し、言葉が出にくくなる「ブロック」、言葉を引き延ばしてしまう「伸発」といった症状が見られます。重要なのは、吃音は性格や精神的な問題ではなく、脳機能の違いなどが原因で起こるということです。本人の意志とは関係なく言葉が詰まってしまうため、焦りや不安を感じやすいという特徴があります。
在宅の介護について

安心生活の支えに!緊急通報システム解説

近年、高齢化社会の進展に伴い、一人暮らしの高齢者や病気を持つ方の安全確保が重要な課題となっています。こうした中、自宅にいながらにして、緊急時に迅速な対応を受けられる「緊急通報システム」が注目を集めています。 緊急通報システムとは、自宅に設置した専用の端末や、携帯電話を使って、緊急時に警備会社や家族などに通報できるシステムのことです。緊急事態が発生した場合、ボタンを押すだけで通報できるため、慌てて電話を探す必要がありません。また、最近のシステムでは、自動的にセンサーが作動して、転倒や意識不明を検知し、自動で通報する機能を備えているものもあります。
介護サービスについて

自宅での介護を支える『居宅介護支援事業所』とは?

『居宅介護支援事業所』は、介護が必要な方が住み慣れた自宅で安心して生活を送れるよう、様々なサービスを組み合わせた介護計画(ケアプラン)を作成するところです。 介護が必要になった時、まずどこに相談すれば良いか分からない方も多いでしょう。そんな時、頼りになるのが『居宅介護支援事業所』です。 利用者の方やご家族の希望や状況を丁寧に伺い、最適なケアプランを作成します。 また、介護サービス事業者との連絡調整や、介護に関する様々な相談にも応じてくれますので、一人で抱え込まずに、お気軽にご相談ください。
福祉用語について

介護現場の守護者:救急救命士の役割

救急救命士は、医師の指示の下、病院に到着するまでの間、傷病者に医療的な処置を行う専門職です。 彼らは、高度な救急救命処置を提供することで、生命を救い、後遺症を軽減するための重要な役割を担っています。 救急救命士は、心肺停止、呼吸困難、重度の外傷など、生命にかかわる緊急事態にいち早く対応します。 救急車の中で、病院への搬送中、そして医療機関に到着するまで、患者さんの側に寄り添いながら、適切な処置を迅速かつ的確に実行します。
福祉用語について

気管切開の介護:知っておきたい基礎知識

気管切開とは、呼吸機能を確保するために、首の前方にある気管を切開し、人工的に呼吸するための開口部(気管孔)を作る医療行為です。この処置により、口や鼻を通らずに、直接気管から呼吸することが可能になります。 気管切開が必要となる主な原因は、呼吸不全や気道閉塞です。例えば、事故や病気の影響で気道が狭くなったり、閉塞したりした場合、十分な呼吸ができなくなるため、気管切開が必要となります。また、意識障害が長く続く場合や、人工呼吸器を長期間使用する場合にも、気管切開が行われることがあります。
福祉用語について

機能的アプローチ:介護の本質とは?

- 機能的アプローチとは? 機能的アプローチとは、介護を受ける方の残存機能に着目し、その機能を最大限に活して自立を支援し、生活の質を高める介護の方法です。従来の「〇〇させてあげる」といった介護ではなく、「〇〇できるように支援する」という視点を持つことが重要になります。 このアプローチでは、「その人が今できること」「その人がやりたいと思っていること」を把握し、それを実現するために必要なサポートを提供します。例えば、歩くことが難しい方に対して、ただ車椅子に乗せるのではなく、歩行補助具を使用したり、リハビリテーションを取り入れることで、少しでも自分の力で歩けるように支援するのです。