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高齢者の病気について

介護とメニエール病:知っておくべきこと

メニエール病は、回転性のめまいを繰り返し起こす病気です。めまい発作は突然に起こり、数十分から数時間続くことがあります。多くの場合、めまい以外にも、耳鳴りや難聴、耳の閉塞感などの症状を伴います。 原因は完全には解明されていませんが、内耳にあるリンパ液の量の増加が関係していると考えられています。このリンパ液の増加によって内耳の圧力が上昇し、めまいや難聴などの症状を引き起こすとされています。 メニエール病は、症状が突然現れたり、長期間症状が落ち着いている時期があったりと、症状の出方が予測しにくい病気です。そのため、介護の現場においても、症状に対する理解と、適切な対応が必要となります。
福祉用語について

介護の現場を支える「メディカルスタッフローム」とは?

メディカルスタッフロームは、介護施設において、医師や看護師などの医療専門職が、入居者の健康管理や医療ケアを行うための専用スペースです。従来の介護施設では、医療行為を行うための十分なスペースや設備が不足しているケースも見られました。しかし、メディカルスタッフロームを設けることで、施設内でより質の高い医療サービスを提供することが可能になります。 具体的には、医師による診察や、看護師によるバイタルチェック、服薬管理、 wound care などが行われます。また、緊急時にも迅速に対応できるよう、必要な医療機器や医薬品が備え付けられています。 メディカルスタッフロームの存在は、入居者にとって、安心して施設で生活を送ることができるという安心感に繋がります。また、介護スタッフにとっても、医療専門職と連携しやすく、より質の高い介護サービスを提供できるという点で大きなメリットがあります。
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知っておきたい!介護と免疫の基本

私たちの身の回りには、目には見えないたくさんの細菌やウイルスなどの病原体が存在しています。免疫とは、これらの病原体から体を守る、いわば「体の防衛システム」のことです。 風邪をひいたとき、熱が出たり、咳が出たりするのは、体内に侵入したウイルスと免疫が戦っている証拠です。免疫は、生まれながらに備わっている「自然免疫」と、後天的に獲得する「獲得免疫」の二つに分けられます。 自然免疫は、常に体内への侵入者を監視し、発見次第攻撃する、いわば最前線の防御部隊です。一方、獲得免疫は、一度戦った相手を記憶し、次に同じ敵が侵入してきたときに効率よく撃退することができます。 免疫は、健康を維持するために非常に重要な役割を担っています。特に、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによって免疫力は低下しやすくなるため注意が必要です。日頃からバランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力を高めていきましょう。
高齢者の健康のために

介護予防の重要キーワード!メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質代謝異常などの危険因子が重なり、動脈硬化のリスクを高める状態のことです。放っておくと、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。 メタボリックシンドロームは、生活習慣病と密接に関係しています。食生活の乱れや運動不足などの生活習慣が、メタボリックシンドロームを引き起こし、さらには要介護状態へつながるリスクを高めます。 健康的な生活を送り、メタボリックシンドロームを予防することで、介護が必要な状態になることを防ぎ、いつまでも元気に自分らしく過ごすことができます。
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介護とメンタルヘルス:知っておきたい基礎知識

介護は、心身に大きな負担がかかるものです。そのため、介護者自身のメンタルヘルスを良好に保つことが非常に重要になります。介護者の心身の健康状態は、適切な介護の提供や、介護者と要介護者との良好な関係構築に大きく影響するからです。 介護者のメンタルヘルスが悪化すると、集中力や判断力の低下、イライラしやすくなる、感情の起伏が激しくなるといった症状が現れることがあります。これらの症状は、介護の質の低下に繋がりかねず、最悪の場合、要介護者に対する虐待に発展する可能性も否定できません。 また、介護者は、自身の心身の不調を我慢してしまうケースも多く、それがさらに症状を悪化させるという悪循環に陥りやすい点も問題です。 介護とメンタルヘルスの関係性を正しく理解し、自分自身の心身にしっかりと目を向けることが大切です。
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医療現場の橋渡し役!メディカルソーシャルワーカーとは?

メディカルソーシャルワーカー(MSW)は、病気や怪我、障害などによって、生活上に困難を抱える患者やその家族を支援する専門職です。医療現場において、社会福祉の立場から患者さんの様々なニーズに対応します。医療チームの一員として医師や看護師と連携し、患者さんが安心して治療に専念できるよう、社会福祉の専門知識や技術を用いて、様々な問題解決をサポートします。
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介護と明順応:知っておきたい目の適応

明るい場所に出た時、はじめはまぶしくて見えづらくても、徐々に目が慣れてはっきり見えるようになる経験はありませんか? これは「明順応」と呼ばれる目の機能によるものです。 明順応とは、暗い場所から明るい場所に移動した際に、目が周囲の環境に合わせて明るさに順応していく働きのことを指します。 この機能のおかげで、私たちは急な明るさの変化にも対応し、快適に過ごすことができるのです。
高齢者の健康のために

介護現場における『めまい』の理解と対応

「めまい」は、自分や周囲のものが回転しているように感じる感覚や、体がフワフワと浮くような不安定感、意識が遠くなるような感覚などを総称した言葉です。 これらは、耳の病気や脳の病気、ストレスなど、様々な原因によって引き起こされます。 高齢者は、加齢に伴う身体機能の低下や複数の疾患を抱えている場合が多いため、めまいを感じやすくなっています。介護現場において、めまいは転倒・骨折のリスクを高めるだけでなく、利用者の不安感や恐怖感を増大させる要因ともなります。そのため、めまいに対する適切な理解と対応は非常に重要です。
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介護の資格『名称独占』って?

介護の現場で働く際、様々な資格が求められますが、その中には「名称独占資格」と呼ばれるものがあります。名称独占資格とは、その資格を取得した者だけが、資格名を名乗って業務を行うことができる資格です。 例えば、介護福祉士は名称独占資格であるため、資格を保有している人だけが「私は介護福祉士です」と名乗ることができます。無資格者や、他の資格保有者が「介護福祉士」を名乗って業務を行うことは法律で禁じられています。 介護業界には、名称独占資格以外にも、資格取得者以外も業務を行える「誰でもできる業務」や、一定の研修を受けることで業務範囲が広がる「資格取得推奨業務」など、様々な業務が存在します。名称独占資格を取得することで、専門性を証明し、キャリアアップや収入アップに繋がる可能性も高まります。
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介護における「滅菌」の基礎知識

「滅菌」とは、あらゆる微生物を完全に死滅または除去することを指します。 これは、細菌、ウイルス、真菌など、種類や形態を問わず、すべての微生物を対象としています。 医療や介護の現場においては、感染症のリスクを最小限に抑え、安全なケアを提供するために非常に重要なプロセスです。