「み」

福祉用語について

介護の基礎知識:水様便とその対処法

水様便とは、文字通り水のような便のことです。通常の便に比べて水分量が非常に多く、形がほとんどない、または全くないのが特徴です。水のようなサラサラとした状態のものから、泥状のものまで、その状態は様々です。水様便は、一度の排便量が非常に多い場合もあれば、少量ずつ何度も続く場合もあります。
介護サービスについて

「看取りケア」とは?大切な人の最期の時間を支える

「看取りケア」とは、人生の最期を迎える方が、住み慣れた場所で穏やかに過ごせるように、医療・介護の両面からサポートすることを言います。 具体的には、痛みや苦痛を和らげる緩和ケアを中心に、精神的なケアや日常生活のサポートなどが行われます。 看取りケアは、病院だけでなく、自宅や施設など、本人の希望に合わせた場所で行うことができます。 また、医師や看護師、ケアマネジャー、訪問介護員、薬剤師など、様々な専門職が連携して対応します。 大切な家族が最期まで自分らしく過ごせるように、看取りケアについて理解を深めていきましょう。
福祉用語について

「看取り」とは?穏やかな最期を迎えるためのケア

- 看取りの基礎知識意味と目的 「看取り」とは、人生の最期を迎える方が、住み慣れた場所や医療機関で、安らぎと尊厳を保ちながら穏やかに旅立てるよう、寄り添い、支えるケアのことです。 これは、単に身体的な苦痛を取り除くだけでなく、精神的な苦痛を和らげ、残された時間を大切に過ごせるように、その人らしい生き方を支援することを目的としています。 看取りは、残された家族にとっても大切な時間です。 最期まで共に過ごし、感謝の気持ちを伝え合い、悔いを残さないよう、医師や看護師などの医療従事者と連携しながら、最善のケアを提供していくことが重要です。
高齢者の食事について

ミキサー食とは?:定義とメリット・デメリット

ミキサー食とは、通常の食事をミキサーにかけて滑らかでペースト状にした食事のことです。噛む力や飲み込む力が弱くなった方でも、安全に栄養を摂取できるように工夫された食事形態の一つです。食材本来の形は残っていませんが、様々な食材を組み合わせることで、栄養バランスの取れた食事を提供することができます。
高齢者の健康のために

介護の基礎知識:耳垢除去の重要性

耳垢は、外耳道と呼ばれる耳の穴に溜まる分泌物です。一見、汚れと思われがちですが、耳の穴を保護する役割を担っています。具体的には、外部から侵入してくる細菌やホコリ、虫などから耳の穴を守る役割や、乾燥を防ぐ役割などがあります。耳垢には、湿ったタイプと乾いたタイプがあり、体質によって異なります。
介護に関する制度について

看取り介護加算とは?その内容と利用時の注意点

看取り介護加算とは、人生の最終段階における利用者の方の意思を尊重し、可能な限り自宅で過ごしたいという希望を実現するために設けられた制度です。 利用者の様態が安定している、もしくは安定が見込まれる場合に、住み慣れた環境で穏やかに過ごせるよう、医師と連携を取りながら、きめ細やかな介護サービスを提供します。この加算は、利用者の尊厳と希望を重視し、穏やかな最期を支援することを目的としています。
高齢者の食事について

味覚の大切さ – 介護と味蕾の関係

私たちは毎日、食事を通して様々な「味」を楽しんでいます。甘いチョコレート、しょっぱいおせんべい、すっぱいレモンなど、味覚は私たちの生活を豊かに彩る大切な要素です。この多様な味を感じ取っているのが、舌にある小さな器官「味蕾」です。 味蕾は、食べ物の化学物質に反応し、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五基本味を感知します。そして、その情報は脳に伝えられ、私たちは「美味しい」「まずい」といった味の感覚を得るのです。 しかし、加齢や病気などによって味蕾の数は減少し、味覚は鈍くなってしまいます。すると、今までと同じように食事を楽しめなくなり、食欲の低下や栄養バランスの乱れに繋がることがあります。特に、介護が必要な方にとって、味覚の低下は健康を維持する上で重要な問題と言えるでしょう。
福祉用語について

介護の基礎:脈拍からわかること

心臓は、全身に血液を送るポンプのような役割を果たしています。このとき、心臓が収縮と拡張を繰り返すことで血液が送り出されていますが、この血液の流れが血管の壁を押し広げる際に感じられる拍動のことを、脈拍と呼びます。
高齢者の病気について

高齢者に多い耳鳴り、その原因と対策とは?

耳鳴りとは、実際には音がしていないのに、音が聞こえているように感じてしまう現象です。周りの人にとっては聞こえない音であるため、本人だけが感じているという特徴があります。その聞こえ方は人それぞれで、「キーン」「ジー」「ブーン」といった高い音や低い音、「ザー」という雑音のような音など様々です。また、常に聞こえ続ける場合や、断続的に聞こえる場合、片耳だけに聞こえる場合や両耳に聞こえる場合など、症状も多岐にわたります。
高齢者の健康のために

介護とミネラル:知っておきたい栄養素

ミネラルとは、カルシウムや鉄など、私たちの身体の機能を維持するために必要な栄養素の一つです。ビタミン同様、体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。骨や歯の形成、筋肉や神経の働き、ホルモンバランスの調整など、健康な身体を保つためには欠かせない役割を果たしています。 ミネラルは、身体に必要な量によって主要ミネラルと微量ミネラルに分けられます。カルシウム、リン、マグネシウムなどは主要ミネラルに分類され、鉄、亜鉛、銅などは微量ミネラルに分類されます。どちらも健康維持には欠かせない存在であり、不足すると様々な体調不良を引き起こす可能性があります。
認知症について

老老介護を超えて?「認認介護」のリスクと対策

高齢化が急速に進む日本では、介護を必要とする高齢者が増え続けています。そして、その介護を担う家族も高齢化しており、「老老介護」という言葉が社会問題となって久しいです。しかし近年、老老介護よりもさらに深刻な問題として、「認認介護」という言葉が注目を集めています。 「認認介護」とは、認知症の症状がある高齢者が、同じく認知症の配偶者やパートナーを介護する状況を指します。介護する側、される側双方に認知機能の低下が見られるため、日常生活を送ること自体に支障が出るケースも少なくありません。例えば、薬の飲み忘れや火の不始末、徘徊といったリスクが高まり、命に関わる事故に繋がる可能性も孕んでいます。 認認介護は、周囲から気づかれにくいという点も大きな問題です。プライバシーの問題もあり、家族や親族であっても、詳細な状況を把握することが難しい場合があります。また、認知症の当事者は、自身の状況を客観的に理解することが困難なため、外部に助けを求めることも容易ではありません。
介護に関する制度について

知っておきたい!民間介護保険の仕組みとメリット

公的介護保険は、40歳以上の方が加入する国民皆保険制度で、介護が必要になった際に費用の一部を負担してもらえるというものです。一方、民間介護保険は、公的介護保険ではカバーできない部分を補うための保険です。具体的には、公的介護保険の自己負担分の費用や、介護サービスの利用限度額を超えた場合の費用などを補填することができます。 また、民間介護保険は、公的介護保険よりも保障内容が手厚い場合が多いことも特徴です。例えば、要介護状態になる前段階の「要支援」の状態でも保険金が支払われる、介護施設への入居一時金が受け取れる、などのメリットがあります。 さらに、保険会社やプランによって、付加サービスや割引などが用意されているのも民間介護保険の魅力です。例えば、介護施設の紹介サービスや、介護用品の割引などが受けられる場合があります。ご自身のニーズに合わせて、最適なプランを選ぶようにしましょう。
介護サービスについて

看取りケア同意書とは?その役割と重要性を解説

看取りケア同意書とは、人生の最終段階における医療やケアについて、患者さんの意思を尊重し、可能な限りその人らしく過ごせるようにするための大切な書類です。これは、患者さんと医師、そして家族の間で、どのような医療行為やケアを望むのか、延命治療をどこまで行うのかなどを事前に話し合い、合意形成を図るためのものです。法的拘束力はありませんが、患者さんの意思を明確にすることで、医療者と家族が共通認識のもとで最善のケアを提供するための指針となります。
高齢者の食事について

高齢者の味覚変化と介護:味覚障害を知ろう

「最近、食事がおいしくない」「味が薄いと感じる」といった言葉を、高齢の家族や介護する方から耳にすることはありませんか? 実は、これらの言葉は加齢に伴う味覚の変化や、味覚障害の可能性を示唆しているかもしれません。 味覚障害とは、味を感じる能力が低下したり、本来とは異なる味を感じてしまう状態を指します。具体的には、食べ物の味が分からなくなったり、薄い味に感じたり、金属のような変な味が混ざったりするなど、様々な症状があります。 高齢になると、舌の味蕾細胞の減少や、脳への味覚伝達の衰えなどによって、誰しも味覚が変化しやすくなります。しかし、単なる加齢による変化と、病気による味覚障害は区別する必要があります。なぜなら、味覚障害は栄養摂取の偏りや食欲不振、ひいては健康状態の悪化に繋がることがあるからです。
福祉用語について

介護を支える民間事業者とは?

高齢化が進む日本において、介護サービスの需要は年々増加しています。公的サービスだけでは対応しきれない現状の中、民間事業者は介護サービスの提供において重要な役割を担っています。 具体的には、訪問介護や通所介護、有料老人ホームの運営など、多岐にわたるサービスを提供し、高齢者の自立支援や家族の負担軽減に貢献しています。利用者のニーズや状況に合わせた柔軟なサービス提供が求められる中、民間事業者は独自のノウハウや技術を生かし、質の高いサービスの開発にも取り組んでいます。 また、地域住民との交流やイベント開催などを通じて、高齢者の社会参加を促進するなど、介護サービスの枠を超えた役割も担っています。高齢化社会における課題解決に向けて、民間事業者の更なる活躍が期待されています。
福祉用語について

介護現場で知っておきたい『耳朶』の話

耳朶と聞いて、皆さんは体のどこの部分を思い浮かべるでしょうか? 一般的には、「耳たぶ」を指す言葉として使われていますね。 実は、医学用語としては「耳朶」という言葉は存在しません。 では、なぜ「耳朶」という言葉を使うのでしょうか? それは、「耳たぶ」という言葉が、医学的には「耳介下垂」という堅苦しい言葉になってしまうためです。日常会話で使うには少し硬いですよね。そこで、親しみやすく、分かりやすい「耳朶」という言葉が使われているのです。
介護サービスについて

見守りサービスで安心を:高齢者の安全確保

超高齢化社会に突入した日本では、高齢者の安全確保が喫緊の課題となっています。高齢者だけの世帯も増加する中、病気や事故、孤独死などのリスクが高まっています。 このような状況下において、高齢者の安全を見守るサービスの重要性はますます高まっています。見守りサービスは、高齢者の異変を早期に発見し、迅速な対応を可能にすることで、安心・安全な暮らしを支えるとともに、家族の負担軽減にも繋がります。 近年では、センサーやAIなどの最新技術を活用した、より高度な見守りサービスも登場しています。高齢者の状態や生活パターンに合わせて最適なサービスを選択することで、よりきめ細やかで効果的な見守りを実現することが可能となっています。
福祉用語について

知って安心!地域の頼り木『民生委員』

民生委員は、地域住民の中から選ばれ、厚生労働大臣から委嘱されたボランティアです。児童や高齢者、障がいのある方など、地域で生活する人々が抱える様々な悩みの相談に乗り、必要な支援を行います。 たとえば、子育ての不安、介護の相談、生活困窮、就労支援など、幅広い分野の相談に対応します。相談者の立場に立って、親身になって話を聞き、問題解決に向けて一緒に考え、関係機関と連携しながらサポートしていきます。