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福祉用語について

介護の質を高める「モニタリング」とは?

- 介護におけるモニタリングの役割 介護の質を高める上で、「モニタリング」は非常に重要な役割を担っています。これは、利用者の状態やサービス提供のプロセスを継続的に観察し、記録、評価することを意味します。 モニタリングを通して、利用者の変化を早期に発見し、必要な対応を迅速に行うことができます。例えば、食事量の減少や表情の変化など、些細な変化も見逃さずに記録することで、体調不良の兆候をいち早く捉え、重症化する前に適切な対応を取ることができます。 また、モニタリングは、介護サービスの質の向上にも役立ちます。記録や評価を通して、サービス内容の改善点や課題を明確化し、より質の高いサービス提供につなげることが可能になります。 さらに、利用者と介護者間のコミュニケーションツールとしても、モニタリングは有効です。日々の記録を共有することで、お互いの認識のずれを減らし、信頼関係を築くことができます。 このように、モニタリングは、利用者の安全確保、サービスの質向上、そして信頼関係構築という重要な役割を担い、より良い介護の実現に欠かせない要素と言えるでしょう。
福祉用語について

介護と栄養吸収:門脈の役割とは?

門脈とは、消化管(胃や腸など)と肝臓をつなぐ血管のことです。食べ物を消化・吸収して得られた栄養は、まずこの門脈を通って肝臓に運ばれます。 肝臓は、栄養の処理や貯蔵、解毒など、生命維持に非常に重要な役割を担う臓器です。そのため、門脈は栄養を肝臓に送るという重要な役割を担っていると言えるのです。
認知症について

それって「もの忘れ」?認知症との違いを知ろう

「あれ?さっきスーパーで何買おうとしてたんだっけ?」、「あの人の名前、なんだっけ?思い出せない…」、こんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。 年齢を重ねると共に、このような「もの忘れ」が増えてくるのは自然なことです。 これは、脳の老化現象の一つと考えられています。 加齢によって脳の神経細胞の数が減少し、情報伝達がスムーズにいかなくなることが原因です。 しかし、日常生活に支障がない程度の「もの忘れ」は心配ありません。 むしろ、「もの忘れ」を自覚することで、メモを取ったり、繰り返し思い出そうとしたりするなど、脳を活性化させる行動につながることもあります。
福祉用語について

介護の質を左右する「申し送り」の重要性

介護の現場では、複数のスタッフが連携して、利用者の方一人ひとりに最適なケアを提供しています。その連携をスムーズに行い、質の高い介護サービスを維持するために欠かせないのが「申し送り」です。 「申し送り」とは、ある時間帯に勤務するスタッフが、次の時間帯に勤務するスタッフに対して、利用者の方の状態やケアの内容などを伝える業務のことを指します。例えば、食事や排泄の状況、睡眠の質、体調の変化、日中の活動内容、利用者の方との会話の内容などが申し送り事項として挙げられます。 申し送りを正確に行うことで、スタッフ間で情報共有を徹底し、利用者の方一人ひとりに合わせた、切れ目のない丁寧な介護サービスの提供が可能になります。
福祉用語について

知って得する介護用語:毛包炎を防ぐには?

皮膚に存在する無数の小さな穴、それが毛穴です。そして、毛穴の奥深くには「毛包」と呼ばれる袋状の器官が存在します。毛包は、私たちが普段何気なく目にしている「髪の毛」や「体毛」を生み出す、いわば髪の毛の生産工場とも呼べる重要な器官です。 毛包の役割は、ただ髪の毛を生やすだけにとどまりません。毛包は皮脂腺と繋がっており、皮脂腺から分泌される皮脂は、皮膚の表面を潤し、乾燥や外部からの刺激から肌を守る役割を担っています。つまり毛包は、健康な肌を保つためにも重要な役割を担っていると言えるでしょう。
福祉用語について

盲導犬訓練士の仕事内容とは?

盲導犬訓練士は、視覚障害者の自立と社会参加を支える、重要な役割を担っています。彼らは、盲導犬候補の子犬を社会の一員として、そして視覚障害者のパートナーとして生活できるように、様々な訓練や教育を行います。具体的には、歩行指導や指示語への反応、障害物回避など、盲導犬に必要なスキルを根気強く教え込んでいきます。彼らの献身的な努力によって、盲導犬は視覚障害者の「目」となり、安全で快適な暮らしをサポートすることができるのです。
福祉用語について

介護と毛細血管:その役割と重要性

毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ非常に細い血管のことです。体中に網の目のように張り巡らされており、その直径はわずか5~10マイクロメートルほどしかありません。肉眼で見ることは難しいほど細いため、普段の生活で意識することはほとんどないかもしれません。しかし、毛細血管は酸素や栄養を体の隅々まで届け、老廃物を回収するという重要な役割を担っています。まさに、私たちの生命活動の根幹を支える存在と言えるでしょう。
高齢者の病気について

介護と網膜剥離:見えにくさの見極め

私たちの目は、カメラに例えられることがあります。カメラのレンズに相当するのが水晶体、フィルムに相当するのが網膜です。網膜は、眼球の内側を覆う薄い膜で、光を感じて脳に信号を送る役割を担っています。 網膜剥離とは、この網膜が何らかの原因で剥がれてしまう病気です。網膜は、剥がれてしまうと正常に機能しなくなり、放置すると視力低下や失明につながる可能性があります。
高齢者の病気について

知っておきたい介護用語: 網膜色素変性症

網膜色素変性症は、眼球の奥にある網膜という組織が徐々に萎縮していく病気です。網膜は、カメラでいうとフィルムの役割を果たす場所で、光を感じて脳に信号を送ることで、私たちに物を見せてくれます。 この網膜が萎縮していくことで、視力低下や視野狭窄などの症状が現れます。進行すると、夜 blindness や物の形が分かりにくくなるなどの症状が現れ、日常生活に支障が出ることもあります。
福祉用語について

介護現場のモチベーションを考える

介護の現場では、高い専門性と同時に、利用者の方々との深い信頼関係が求められます。日々の業務は体力的に大変なだけでなく、精神的な負担も少なくありません。そのような状況下で質の高い介護サービスを提供し続けるためには、介護職員一人ひとりのモチベーションが非常に重要となります。高いモチベーションは、利用者の方々へのより丁寧な対応、そして職場全体の雰囲気向上に繋がります。それは結果的に、利用者の方々の生活の質向上、ひいては介護施設全体のサービス向上へと繋がっていくでしょう。
認知症について

「もの盗られ妄想」と向き合うには?

「あれ?私の財布がない!盗まれた!」 認知症の方を介護していると、このような訴えを耳にする機会があるかもしれません。 これは、実際には盗まれていないにも関わらず、「誰かに物を盗まれた」と強く思い込んでしまう「もの盗られ妄想」と呼ばれる症状である可能性があります。 もの盗られ妄想は、認知症によって記憶力や判断力が低下することで起こると考えられています。 本人はいたって真剣に訴えているため、周囲の人間はどのように対応すべきか戸惑ってしまうケースも少なくありません。
福祉用語について

モルヒネと介護:正しく理解しよう

- モルヒネとは? 介護における役割を知る モルヒネという言葉を聞くと、どうしても「怖い」「危険」といったイメージを抱く方が多いのではないでしょうか? 確かにモルヒネは、非常に強力な鎮痛作用を持つため、医療現場で厳重に管理されている薬です。しかし、その効果は痛みを取り除くだけにとどまりません。 適切に使用することで、患者さんの苦痛を和らげ、生活の質(QOL)向上に大きく貢献できるのです。 特に、がんの末期医療や、慢性的な痛みに苦しむ方にとって、モルヒネは重要な役割を担います。 この章では、モルヒネが持つ力強い鎮痛効果と、介護の現場における役割について詳しく解説していきます。
福祉用語について

モジュラー車いす:進化する介護のカタチ

従来の車いすは、身体に合わない場合でも調整の範囲が限られており、利用者の負担が大きいという課題がありました。そこで近年注目されているのが、利用者の身体や環境、ニーズに合わせて部品を自由に組み換えられる「モジュラー車いす」です。 これは、フレーム、シート、ホイールなどのパーツをモジュール化し、まるでブロックのように組み合わせて使うという画期的な発想から生まれました。
福祉用語について

知っていますか?盲ろうという障害

「盲ろう」とは、視覚と聴覚の両方に障害がある状態を指します。視覚障害と聴覚障害、それぞれの困難が組み合わさり、日常生活に大きな影響を及ぼします。視覚情報も聴覚情報も得ることが難しいということは、私たちが普段何気なく行っているコミュニケーションや情報収集、移動などが大きな困難を伴うことを意味します。例えば、相手の表情を読み取ったり、声のトーンで感情を理解することが難しいだけでなく、周りの状況を把握することも容易ではありません。そのため、盲ろうの人は独自のコミュニケーション手段や生活支援技術などを用いて生活している場合があります。
福祉用語について

介護の落とし穴?「燃え尽き症候群」を防ぐには

家族や親しい人が病気や高齢になったとき、私たちは「介護」という現実に直面します。愛情と責任感から始まる介護ですが、その道のりは決して平坦ではありません。献身的に介護を続ける中で、心身に疲労が蓄積し、「燃え尽き症候群」に陥ってしまうケースも少なくありません。 このページでは、介護における燃え尽き症候群の症状や原因、そして具体的な予防策について詳しく解説していきます。介護者自身の心身の健康を守りながら、穏やかな介護生活を送るためのヒントを探っていきましょう。
認知症について

介護の現場における「妄想」への理解

介護の現場において、利用者が現実とは異なる認識や信念を持つ「妄想」は、決して珍しいものではありません。 認知症の症状の一つとして現れることもあれば、身体的な病気や薬の副作用、環境の変化によって一時的に生じることもあります。 妄想の内容は、誰かに物を盗まれたと訴える「被害妄想」、実際にはいない人が見える「幻視」、自分が偉大な存在だと信じる「誇大妄想」など、多岐にわたります。 重要なのは、妄想を訴える高齢者を頭ごなしに否定したり、叱責したりするのではなく、彼らの不安や恐怖に寄り添い、安心感を与えることです。