
誤嚥を防ぐ!高齢者の『むせ』対策&予防法
食事中に起こる「むせ」。これは、食べ物が誤って食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥」によって起こります。特に高齢になると、加齢に伴う身体機能の低下によって誤嚥のリスクが高まります。
通常、食べ物を飲み込む際には、喉頭蓋という部分が気管の入り口を塞ぎ、食べ物が気管に入らないようにする仕組みになっています。しかし、加齢によりこの喉頭蓋の動きや、食べ物を食道へ送り込む筋肉が衰えると、誤嚥が起こりやすくなります。
誤嚥は単にむせるだけでなく、肺炎などの深刻な病気につながる可能性もあります。誤嚥によって細菌を含む食べ物が気管や肺に入ると、炎症を引き起こし、肺炎を発症するリスクが高まります。高齢者の場合、肺炎は重症化しやすく、命に関わることもあるため、注意が必要です。