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福祉用語について

誤嚥を防ぐ!高齢者の『むせ』対策&予防法

食事中に起こる「むせ」。これは、食べ物が誤って食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥」によって起こります。特に高齢になると、加齢に伴う身体機能の低下によって誤嚥のリスクが高まります。 通常、食べ物を飲み込む際には、喉頭蓋という部分が気管の入り口を塞ぎ、食べ物が気管に入らないようにする仕組みになっています。しかし、加齢によりこの喉頭蓋の動きや、食べ物を食道へ送り込む筋肉が衰えると、誤嚥が起こりやすくなります。 誤嚥は単にむせるだけでなく、肺炎などの深刻な病気につながる可能性もあります。誤嚥によって細菌を含む食べ物が気管や肺に入ると、炎症を引き起こし、肺炎を発症するリスクが高まります。高齢者の場合、肺炎は重症化しやすく、命に関わることもあるため、注意が必要です。
福祉用語について

介護と夢遊病:知っておきたいこと

夢遊病とは、睡眠中に起きる異常行動の一つで、医学的には「睡眠時遊行症」と呼ばれます。一般的には、深い睡眠中に突然起き上がり、歩き回ったり、意味不明なことを話したりする状態を指します。 夢遊病は、子どもに多く見られる傾向がありますが、大人でも発症することがあります。 ただし、夢遊病中の行動は、本人には全く記憶にないことがほとんどです。
高齢者の病気について

無尿:知っておきたい原因と対処法

健康のバロメーターとも呼ばれる尿。毎日何気なく排泄していますが、その量は体の状態を如実に表しています。今回は、1日の尿量が極端に少ない状態である「無尿」について、その原因と対処法を詳しく解説していきます。 一般的に、健康な成人の尿量は1日あたり約1~1.5リットルと言われています。しかし、これはあくまでも目安であり、個人の体格や水分摂取量、気温などの環境要因によって変動します。では、具体的にどの程度の尿量であれば「無尿」と判断されるのでしょうか? 医学的には、1日の尿量が100ml未満の場合を「無尿」と定義しています。これは、コップ半分にも満たない量であり、体の水分バランスが大きく崩れている危険な状態を示唆しています。無尿は、放置すると生命に関わる重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、早期発見と適切な対処が重要です。
福祉用語について

入院施設がない?『無床診療所』ってどんなところ?

『無床診療所』とは、その名の通り入院施設を持たない診療所のことです。いわゆる病院とイメージが異なるため、最初は戸惑う方もいるかもしれません。しかし、入院の必要がない軽度の病気や怪我の診察、健康診断、予防接種など、幅広い医療サービスを提供しているのが特徴です。
福祉用語について

介護の負担を減らす『迎え袖』とは?

『迎え袖』とは、要介護者の方へ「楽に」「安全に」「自然な動きで」服を着せることを助ける、新しい形の服のことです。介護する側の負担を減らすだけでなく、着替えさせられる側の尊厳を守りながら、自立を支援する点でも注目されています。