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福祉用語について

介護におけるネグレクト:その種類と対策

- 介護におけるネグレクトとは何か 介護におけるネグレクトとは、高齢者や障害者など、介護を必要とする人に対して、介護者が適切な世話を提供することを意図的に、あるいは意図せずに行わないことを指します。これは、身体的ネグレクト、心理的ネグレクト、経済的ネグレクトなど、様々な形で現れます。 ネグレクトは、虐待と異なり、必ずしも意図的な行為であるとは限りません。介護者が知識不足や、自身の体調不良、経済的な困窮などにより、適切な介護を提供できない場合も含まれます。しかし、それが結果的に要介護者の心身に深刻な影響を与える可能性があるという点で、看過できない問題です。
高齢者の病気について

要注意!粘血便が出たら?

粘血便とは、便に血液が混じり、さらに粘液が混ざっている状態を指します。便の色は、明るい赤色から黒っぽい色まで様々です。また、ドロッとした質感があり、見た目にもわかりやすい変化があります。このような便が出た場合は、消化管のどこかに出血や炎症が起こっている可能性があり、注意が必要です。
福祉用語について

要注意!粘血便が出たら?

便に血が混ざっている状態は、いずれの場合も注意が必要です。その中でも、「粘血便」は、特に注意が必要な症状です。 粘血便とは、その名の通り、便に血液と粘液が混ざり、ネバネバとした状態になっている便のことです。色は、鮮やかな赤色から黒っぽい色まで様々です。 このような便が出た場合は、重大な病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず、医療機関を受診するようにしましょう。
福祉用語について

寝たきり防止のススメ:介護が必要となる前に

「寝たきり」とは、病気や怪我などによって、歩行や食事、トイレなどの日常生活動作が困難になり、ベッドの上で生活することを余儀なくされる状態を指します。厚生労働省の定義では、「寝たきり」とは「病気や怪我のため、床ずれができていない状態であっても、離床することが困難な状態」とされています。 寝たきりの原因は、脳血管疾患、認知症、骨折・転倒、関節疾患など、さまざまです。加齢に伴い、これらの病気や怪我のリスクは高まるため、高齢者は特に注意が必要です。 寝たきりになると、身体機能や認知機能の低下、精神的なストレス、経済的な負担など、本人や家族にとって大きな負担となります。そのため、寝たきりにならないように、日頃から予防に取り組むことが大切です。
福祉用語について

介護の基礎知識:熱水消毒で清潔・安全に

熱水消毒とは、その名の通り、熱湯を使って細菌やウイルスなどの微生物を殺菌・消毒する方法です。 介護の現場では、感染症予防のために、食器や排泄介助用品、リネン類など、様々な物の消毒に熱湯が活用されています。 熱水消毒は、薬剤を使わないため、人体や環境への影響が少ない消毒方法として、注目されています。
福祉用語について

介護の基本: 熱傷への対処法

熱傷とは、高温の物体や物質に接することで皮膚や組織が損傷した状態を指します。火傷とも呼ばれ、日常生活で比較的起こりやすい怪我の一つです。熱傷は、原因となる熱源や接触時間、範囲によってその重症度が大きく異なり、適切な処置を迅速に行うことが重要です。 熱傷は、深さによって「Ⅰ度熱傷」「Ⅱ度熱傷」「Ⅲ度熱傷」の3段階に分類されます。Ⅰ度熱傷は表皮のみの損傷で、皮膚が赤くなる、ひりひりするなどの症状が現れます。Ⅱ度熱傷は、表皮だけでなく真皮にも損傷が及び、水ぶくれや強い痛みを伴います。Ⅲ度熱傷は、皮下組織にまで達する最も重い熱傷で、皮膚が白くなる、感覚がなくなるなどの症状が現れます。 介護の現場では、利用者様の安全を守り、適切な処置を行うために、熱傷の種類や症状、重症度を正しく理解することが重要です。
高齢者の健康のために

介護現場における熱中症対策:命を守る知識と予防法

熱中症は、高温環境に身体が適応できずに起こる様々な症状を指します。めまいや吐き気といった軽度のものから、意識障害や痙攣など、重篤な状態に陥るケースもあります。特に高齢者は、体温調節機能の低下や、持病の影響などから、熱中症リスクが高まります。また、自分の体調変化に気づきにくいという点も、注意が必要です。介護現場では、高齢者の安全を守るため、熱中症に対する正しい知識と予防策を徹底することが重要です。
福祉用語について

介護の現場で活躍!ネブライザーの使い方と効果

- ネブライザーとは?仕組みと役割を解説 ネブライザーとは、薬液を霧状にして、口や鼻から吸入することで、呼吸器の病気の治療や症状の緩和を目的とする医療機器です。 仕組みとしては、薬液を空気や酸素と一緒に噴射することで、細かい霧状の粒子にします。この粒子は非常に小さく、気管支や肺の奥深くまで届きやすくなります。 介護の現場では、誤嚥のリスクが高い方や、錠剤を飲み込むのが難しい方などに対しても、効率的に薬を投与できる方法として用いられています。
福祉用語について

「ネットカフェ難民」とは?:現代社会の闇

「ネットカフェ難民」とは、ネットカフェや漫画喫茶を住居の代わりとして利用せざるを得ない人々を指します。彼らは、経済的な困窮や社会との断絶など、様々な事情を抱えています。厚生労働省の調査によると、ネットカフェ難民の数は推計約4,000人とされています。しかし、これは氷山の一角に過ぎず、実際にはもっと多くの隠れ難民が存在すると考えられています。 ネットカフェ難民は、不安定な雇用形態や低賃金など、現代社会の抱える問題と密接に関係しています。また、家族関係の崩壊や人間関係の希薄化なども、彼らを追い詰める要因となっています。