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福祉用語について

介護の基本姿勢: 側臥位とその重要性

側臥位とは、身体を横向きにして寝ている状態のことを指します。 楽な姿勢で休めるだけでなく、介護の場面では、身体への負担を軽減したり、呼吸を楽にしたり、誤嚥を予防したりするなど、様々な目的で行われます。
福祉用語について

介護と向き合う: 双極性障害の理解

双極性障害とは、気分の浮き沈みが激しく、日常生活に支障をきたすこともある精神疾患です。気分が高揚しすぎる「躁状態」と、反対に気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返すのが特徴です。 躁状態では、活動的になりすぎて眠れない、集中力が途切れる、怒りっぽくなる、浪費してしまうといった症状が現れます。一方、うつ状態では、憂鬱な気分が続く、何もする気力が起きない、食欲や睡眠に変化が現れる、死にたいと考えることがあります。 双極性障害は、適切な治療とサポートによって症状をコントロールし、社会生活を送ることができます。
福祉用語について

介護保険の落とし穴?遡及適用を知っておこう

介護保険制度を利用する上で、「遡及適用」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これは、特定の条件下において、過去にさかのぼって保険給付が受けられるという制度です。聞こえは良いかもしれませんが、場合によっては注意が必要です。このページでは、介護保険における遡及適用の仕組みや注意点について詳しく解説していきます。
福祉用語について

介護の基本動作:外旋を分かりやすく解説

「外旋」って、日常会話ではあまり聞き慣れない言葉ですよね。医療や介護の世界で使われる専門用語ですが、体の動きを理解する上で大切な意味を持っています。 簡単に言うと、外旋とは、体の中心線から外側にひねる動きのこと。例えば、腕を横に伸ばしたまま、手のひらを上に向ける動作が外旋です。反対に、手のひらを下に向ける動きは内旋と言います。 介護の現場では、寝返りや起き上がり、歩行など、様々な場面で外旋の動きが重要になります。利用者さんの体に負担をかけずに、安全に動作をサポートするためにも、外旋について正しく理解しておくことが大切です。
高齢者の食事について

よく噛んで健康長寿!咀嚼の重要性

「咀嚼」とは、口に入れた食べ物を歯で細かく砕き、唾液と混ぜ合わせる行為のことです。 この動作は、私たちが食事を楽しむためだけでなく、健康を維持するためにも非常に重要な役割を担っています。
福祉用語について

早期離床のススメ:寝たきり防止で回復を促進

「早期離床」とは、手術やケガ、病気の後、できるだけ早くベッドから出て身体を動かすことをいいます。従来は安静にすることが回復への近道と考えられていましたが、近年では、長期間の安静は筋力低下や心肺機能の低下、血栓症などのリスクを高めることが分かってきました。早期離床は、これらのリスクを減らし、回復を早めるだけでなく、日常生活への復帰をスムーズにする効果も期待できます。
高齢者の病気について

介護と早老症:知っておきたい基礎知識

早老症は、実際の年齢よりも早く老化が進む、稀な遺伝子疾患です。子供に発症することが多く、成長の遅延、脱毛、皮膚の変性、関節の硬直など、老化に似た症状が現れます。 早老症の主な特徴としては、著しい成長障害、皮下脂肪の減少、脱毛、皮膚の菲薄化、関節の硬直などが挙げられます。また、心血管疾患などの加齢に伴う疾患のリスクが高いことも特徴です。 早老症は、根本的な治療法が確立されていないため、症状を和らげ、生活の質を向上させるための対症療法が中心となります。
福祉用語について

介護と相続:知っておくべき基礎知識

介護と相続は、一見すると別々の問題のように思えるかもしれません。しかし実際には、密接な関係があります。例えば、親の介護が必要になった場合、誰がどのように介護を担うのか、費用はどのように負担するのかといった問題が生じます。そして、親が亡くなった後には、遺産相続の問題が発生します。 介護期間中の金銭的な援助や、介護負担の偏りは、相続時にトラブルを引き起こす可能性があります。また、遺言書の内容によっては、介護に尽力した人が正当に評価されない場合もあります。そのため、介護が始まる前から、家族で相続について話し合っておくことが非常に重要になります。
福祉用語について

高齢者の喪失体験:向き合い方と支え方

人は誰しも、生きていく中で様々なものを失い、悲しみや喪失感と向き合わなければなりません。そして、高齢期は特に、そうした喪失体験が集中しやすい時期と言えます。 高齢期における喪失体験は、配偶者や友人、兄弟姉妹など、身近な人を亡くすことによる死別だけではありません。長年連れ添ったペットとの別れ、病気や加齢に伴う身体機能の衰え、社会的な役割の喪失による孤独感や無力感なども含まれます。 これらの喪失は、高齢者の精神的な安定や生活の質に大きな影響を与える可能性があります。そのため、高齢期の喪失体験について理解を深め、彼らが前向きに生きていけるよう、周囲のサポートが重要になります。
介護に関する制度について

介護の「措置制度」って?仕組みとメリット・デメリットを解説

介護保険制度には、大きく分けて「居宅サービス計画作成制度(計画作成制度)」と「措置制度」の二つがあります。 近年利用者が増加している計画作成制度とは異なり、措置制度は介護保険制度がスタートした2000年から存在する制度です。 利用者は減少傾向にありますが、現在でも条件を満たせば措置制度を利用することができます。では、措置制度とはどのような制度なのでしょうか。
福祉用語について

介護の専門職!ソーシャルワーカーってどんな人?

ソーシャルワーカーとは、社会福祉の専門職として、様々な困難に直面している人々を支援する仕事です。 具体的には、高齢者や障がい者、病気や貧困、虐待などで日常生活に支障をきたしている方々に対して、相談に乗ったり、必要なサービスや制度の情報提供、関係機関との連絡調整などを行います。 介護の現場においては、利用者様やそのご家族の抱える経済的な問題、介護負担の軽減、施設入居に関する相談など、多岐にわたるニーズに対応します。
福祉用語について

尊厳死:人生の最終章をどう生きるか

「尊厳死」。それは、回復の見込みがないと診断された患者が、延命治療を望まず、苦痛を和らげながら穏やかに最期を迎える選択を指します。しかし、この言葉は、安楽死や自殺幇助といった倫理的に複雑な問題と混同されることも少なくありません。本稿では、尊厳死の定義やその背景にある考え方、そして周囲の人々がどのように寄り添うべきかについて、深く掘り下げていきます。
福祉用語について

介護の現場で知っておきたい『鼠径部』の基礎知識

「鼠径部(そけいぶ)」という言葉を耳にしたことはありますか? 介護の現場では、身体の部位を正確に理解することが重要です。 利用者さんの状態を正しく把握し、適切なケアを提供するために、身体の構造についての基礎知識を身につけておきましょう。 鼠径部とは、太ももの付け根の前面部分を指します。 具体的には、お腹と太ももの境目にある、しわの部分のことです。 左右にあり、股関節と繋がっている重要な部位です。
福祉用語について

介護の現場から:足浴の効果と方法

足浴とは、お湯を張った洗面器やバケツなどに足を浸し、温めることです。 体の末端である足を温めることで血行が促進され、全身の冷えの改善やリラックス効果、疲労回復などが期待できます。 特別な道具も必要なく、自宅で簡単に行える健康法として、介護の現場でも広く取り入れられています。
福祉用語について

介護と相続放棄:知っておきたい関係性

- 介護と相続の関係性を理解する 介護と相続は、一見すると関係がないように思えるかもしれません。しかし実際には、介護の負担や相続財産の内容によって、複雑に関係してくることがあります。 例えば、長年にわたって親の介護を献身的に行った子供が、他の兄弟姉妹よりも多く相続できる、といったケースはよくあります。これは、介護という貢献に対して、相続という形で報われるという考え方に基づいています。 一方で、介護のために仕事を辞めざるを得なかった、介護費用が嵩んでしまった、などの事情を抱えている場合、相続によって経済的な負担が増してしまう可能性も考えられます。 このように、介護と相続は密接に関係しており、状況によってはトラブルに発展することもあるため、事前に関係性を理解しておくことが重要です。
福祉用語について

介護とソーシャルインクルージョン:誰もが安心して暮らせる未来へ

「ソーシャルインクルージョン」。耳慣れない言葉に戸惑う方もいるかもしれません。これは、「社会的な包容」と訳され、年齢、性別、障がいの有無、国籍などに関わらず、誰もが社会の一員として、尊重され、互いに認め合い、支え合いながら、自分らしく生きることができる社会の実現を目指す考え方です。 例えば、高齢者や障がい者が、住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けられるように、必要なサービスや支援を充実させることは、ソーシャルインクルージョン実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
福祉用語について

介護現場の感染対策!ゾーニングとは?

介護施設において、ゾーニングとは、利用者の状態や感染リスクに応じて、空間を区切ったり、動線を分けたりすることを指します。例えば、感染症の疑いがある利用者とそうでない利用者の居住空間を分けたり、職員の移動エリアを制限したりすることで、施設内での感染拡大を防ぐことを目的としています。
福祉用語について

介護の専門職!ソーシャルワーカーってどんな人?

介護が必要になった時、「どこに相談すればいいか分からない」「どんなサービスを受けられるか知りたい」「費用が不安」など、様々な悩みや不安が浮かび上がります。そんな時、力になってくれるのがソーシャルワーカーです。 ソーシャルワーカーは、介護が必要な方やそのご家族の抱える問題やニーズを把握し、適切なサービスの利用や制度の活用ができるよう、相談や支援を行います。具体的には、介護保険の申請手続きの代行や、ケアプラン作成の支援、介護施設やサービス事業者との連絡調整、経済的な問題に関する相談など、多岐にわたるサポートを提供します。 つまり、ソーシャルワーカーは、介護という複雑な状況の中で、あなたにとって最適な道筋を見つけ、安心して生活を送れるよう、寄り添い、支えてくれる存在と言えるでしょう。
高齢者の病気について

介護と塞栓症:知っておきたいリスクと予防

塞栓症とは、血管が詰まることで様々な体の部位に障害が起こる病気です。 血液の流れによって運ばれてきた異物が血管を塞いでしまうことで発生します。この異物は、血の塊である血栓の他に、脂肪、空気、細菌などがあります。