
介護における「できる活動」とは?
介護の現場では、「その人が実際に何をしているか」だけでなく、「その人が本来持っている能力で何ができるのか」を見極めることが重要です。
私たちはつい、「食事をしている」「歩いている」といった目に見える「している活動」に目が行きがちです。しかし、本人にとっては、介助があれば「本当はもっと食べることができる」かもしれませんし、「歩行器を使えば、より長い距離を歩くことができる」かもしれません。
「している活動」だけを見てしまうと、その人の能力を過小評価してしまう可能性があります。介護者は、「その人が持っている能力を最大限に引き出し、自立を支援する」という視点を持つことが大切です。そのためには、「今、実際に何をしているか」ではなく、「どんなサポートがあれば、どこまでできるのか」という「できる活動」に着目する必要があります。