介護の要！フェイスシートを読み解く
介護について知りたい
先生、介護の用語で『フェイスシート』っていうのがよくわからないんですけど、教えてください。
介護の研究家
なるほど。『フェイスシート』は、介護サービスを受ける人のことをよく知るための大切な書類なんだ。例えば、どんな人が書かれていると思う？
介護について知りたい
うーん、その人がどんな病気やケガをしているのかとか？
介護の研究家
そう！病気やケガの経験も書くね。他にも、氏名、住所、年齢、家族構成など、その人を理解するために必要な情報をまとめた書類なんだよ。介護サービスを受ける時、最初に作られることが多いよ。
フェイスシートとは。
介護用語の「フェイスシート」は、介護サービス利用者の情報をまとめた書類です。介護サービスの利用開始時に作成されることが多く、氏名、住所、年齢、職業、家族構成、健康状態、過去の病気などを記録します。概要表とも呼ばれています。
フェイスシートとは？
介護の現場で頻繁に目にする「フェイスシート」。これは、利用者の方一人ひとりの状況やニーズを把握するための重要な記録です。いわば、介護サービスを提供する上での「羅針盤」のようなものです。しかし、初めて見る方にとっては、専門用語や項目が多く、分かりにくいと感じるかもしれません。そこで、このフェイスシートについて、詳しく解説していきます。
記載される基本情報
介護サービスの利用開始にあたっては、まず利用者の方の状況を把握することが重要となります。そのために活用されるのが「フェイスシート」です。 フェイスシートは、利用者の方の氏名や住所、生年月日といった基本的な情報から、既往歴、家族構成、生活環境、そして介護が必要になった背景などが詳しく記録されています。 この基本情報は、介護サービスの担当者が、利用者の方一人ひとりに合わせた適切なケアプランを作成するための基礎資料となります。
健康状態・医療ケア情報
– 健康状態・医療ケア情報
介護の現場において、利用者の方の健康状態や必要な医療ケアを把握することは、安全で適切なケアを提供する上で非常に重要です。フェイスシートの「健康状態・医療ケア情報」欄には、これらの情報が詳細に記載されています。
この欄では、既往歴やアレルギー、現在の病気、服用中の薬、医療処置の内容などが網羅されています。例えば、糖尿病や高血圧といった持病があるのか、特定の食品にアレルギーを持っているのか、ペースメーカーなどの医療機器を装着しているのか、といった情報を確認することができます。
また、主治医や担当ケアマネジャーの連絡先も記載されているため、必要に応じてスムーズに連携を取ることができます。
これらの情報を元に、利用者一人ひとりに合わせたケアプランを作成し、日々の介護に活かしていくことが重要です。例えば、糖尿病の方であれば食事療法に合わせた食事提供や血糖値測定、アレルギーをお持ちの方にはアレルゲンの除去など、個別に対応していく必要があります。
フェイスシートの「健康状態・医療ケア情報」欄は、利用者の方の健康と安全を守るための重要な情報源です。日頃から内容を確認し、最新の情報に更新していくことが大切です。
生活環境・家族構成
– 生活環境・家族構成
介護が必要な方の生活環境や家族構成は、適切なケアプランを作成する上で非常に重要です。ここでは、フェイスシートの「生活環境・家族構成」欄で特に注目すべき点について解説していきます。
-１．住環境-
* 居住形態持ち家、賃貸、施設入居など、どのような住まいで生活しているのかを確認します。
* 部屋の間取りや段差の有無車椅子での移動や介助の必要性を判断するためにバリアフリーの状況は重要な情報です。
* 近隣環境病院や商店へのアクセス、近所づきあいの状況など、周囲の環境も把握することで、在宅生活の継続可能性を検討できます。
-２．家族構成と支援状況-
* 家族構成同居家族や別居家族について、氏名、続柄、年齢、職業などを確認します。家族関係やそれぞれの生活状況を把握することで、家族にできること、できないことを明確化します。
* 主な介護者普段の介護を主に誰が担っているのか、介護者の状況（年齢、健康状態、就労状況など）を把握することは、介護負担を軽減するための支援策を考える上で重要です。
* 家族の介護に対する思い家族が介護に対してどのような希望や不安を抱えているのかを理解することで、より良い関係性を築きながらケアを進めることができます。
生活環境や家族構成は、介護サービスの利用だけでなく、生活全般に関わる重要な要素です。フェイスシートの情報をもとに、多角的な視点から利用者の状況を理解し、ニーズに合わせた支援を検討していくことが大切です。
フェイスシート作成のポイント
– 介護の要！フェイスシートを読み解く
-# フェイスシート作成のポイント
フェイスシートは、利用者の方の状況、希望、課題などを関係者間で共有するための重要なツールです。そのため、作成する際には以下のポイントを押さえるようにしましょう。
1. -利用者主体の視点を持つ- フェイスシートは、あくまで利用者の方を中心に作成するものです。そのため、可能な限り利用者の方自身の言葉で思いや希望を記入することが大切です。
2. -事実を正確に、簡潔に記述する- 主観や憶測を交えず、客観的な事実に基づいて記述します。また、関係者全員が理解しやすいよう、簡潔で分かりやすい言葉遣いを心がけましょう。
3. -最新の情報に更新する- 家族構成や健康状態などは変化することがあります。そのため、定期的に内容を見直し、最新の情報に更新することが重要です。
4. -関係者間での情報共有を密にする- フェイスシートは、作成して終わりではありません。作成後も、関係者間で内容を共有し、共通認識を持つことが重要です。
これらのポイントを踏まえ、利用者の方にとって最適なケアを提供できるよう、フェイスシート作成に取り組みましょう。